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スーパーフォーミュラ最終戦注目のガスリー、アメリカGPとの兼ね合いとF1日本GPの影響を語る

2017年10月20日 20:12  AUTOSPORT web

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ピエール・ガスリー/TEAM MUGEN
10月20日、翌日から始まるスーパーフォーミュラ最終戦、『第16回JAF鈴鹿グランプリ』を前に、ドライバーズランキング2位のピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)が、今シーズンの振り返りと、チャンピオン獲得に向けた意気込みを語った。

 2016年のGP2(現FIA F2)チャンピオンとしてスーパーフォーミュラに乗り込んできたガスリー。スーパーフォーミュラにおいてルーキーイヤーながら、最終戦を前に33ポイントを獲得し、ランキング2位につけている。ランキングトップの石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)とは0.5ポイントの僅差だ。

「シーズン序盤は苦戦したよ。でもどんどん調子がよくなってきたんだ」とガスリーは今シーズンを振り返る。ガスリーは開幕戦鈴鹿、第2戦岡山のレース1ではノーポイント。そこからレースを重ねるたびに着実に前進し、第4戦もてぎ、第5戦オートポリスでは優勝を飾っている。

「(シーズンが進むにつれて)クルマが改善されていった。苦戦していたところが見つかったんだ。チームのおかげだと思ってる。チームのすばらしい働きが結果につながって、レースごとによくなっていった。予選ではまだ思うように結果が出せていないところもあるけど、決勝レースの結果には満足しているよ」

 まったく未知のカテゴリーに参戦して、ルーキーイヤーでチャンピオンを争うガスリー。その吸収速度の速さと、勤勉さはチームの内外で誰もが認めるところ。だが、このスーパーフォーミュラ最終戦前にはスクーデリア・トロロッソからF1デビューを果たし、日本GPでも13位ながら完走を果たした。

「2週間前、F1で鈴鹿を走ったことは今回のチャンピオン獲得にとってマイナスではないね。でも、そのときはドライだったし、クルマもまったく違う……。ただ、経験が多いことに越したことはないよ。僕は、(スーパーフォーミュラで)チャンピオンシップを争っているドライバーよりも経験が浅い。今日は初めて鈴鹿でウエットを走ったんだから。僕にとっては今日の走行も勉強になったよ」

 そして、今回の参戦についてはF1アメリカGPとの同日開催であり、どちらに出走するのかが直前までわからかなった。

「最終的に決めたのはレッドブルとホンダだ。僕としてはもちろん、スーパーフォーミュラのタイトルはほしいし、そして、アメリカのサーキットは走ったことがないから走れたらいい経験になるだろうし、どちらでも自分のキャリアにとっていい経験になると思っていたよ」

 最後に、ガスリーはスーパーフォーミュラのチャンピオン獲得をかけた戦いとなる最終戦鈴鹿に向けて、意気込みをこう語った。

「イシウラ選手(石浦宏明)は強いし、一度チャンピオンを獲得しているドライバー。どのレーサーもタイトル獲得が目標だし、レーサーは勝つことだけ考えているものだ。ぜひタイトルを獲得したいね。今年、TEAM MUGENでスーパーフォーミュラに参戦できて、最後まで参戦できたのは光栄だよ」

「今週末もベストを尽くしたいと思う。雨の予報だけど、ドライバーにとってエキサイティングなレースになるだろう。最後のレースなので、僕もベストを尽くして楽しく走って、いい結果を出したいね」

 果たして史上初のルーキーイヤーでのチャンピオン獲得なるか。スーパーフォーミュラ最終戦、予選は10月21日13時50分より行われる。