北米の2大レースシリーズの一翼を担う、PWCピレリ・ワールドチャレンジの2018年暫定カレンダーが発表され、後日発表の2会場を含む全11戦のスケジュールをアナウンス。同時に、SROモータースポーツ・グループの主催するIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジとの併催戦となる『グランプリ・オブ・モンテレー/カリフォルニア8Hours』に、正式に最終戦のステータスが与えられた。
2017年のPWCには7つの部門に25のマニュファクチャラー、44のモデルが参戦。GT3マシンを擁するGT/スプリントXを頂点に、GTA、GTカップ、GTS、TC、TCA、TCBと細分化されたクラス分けにより、バラエティに富む車種が参戦するシリーズとなっている。
2018年カレンダーに含まれる全11戦は、これまで同様北米を代表する伝統的なトラックを中心に構成され、セント・ピータースバーグ、COTAサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、ロングビーチ、VIRヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ、カナディアンタイヤ・モータースポーツパーク、ライムロック・パーク、ロード・アメリカ、ユタ・モータースポーツキャンパスが含まれている。
さらに、7月と9月には開催地確定前のイベントが2戦残されており、詳細は追ってアナウンスされる見通しだ。
「2017年に初開催したスプリントXのフォーマットが成功したことを受け、29年目となる2018年シーズンに向けいくつかの会場からシリーズ入りの打診を受けた」と語るのは、PWCを主催するWCビジョンのCEOグレッグ・ジル。
「我々はふたたび伝統的なトラックと日程に回帰できることに興奮しているが、さらに新たな会場を追加できることになりそうだ。今はまだ交渉の最中にあり、もう間もなく追加イベントの情報をお届けできるだろう」
PWCの基本形となるトップカテゴリー、GTシングルドライバー・スプリントは今季までと同様インディカー・シリーズとの併催イベントとして開催され、セント・ピータースバーグ、ロングビーチ、ロード・アメリカでの開催となりロングビーチはダブルヘッダー戦を予定。同時開催クラスは追って発表となる。
また、PWC主催となるその他の5戦(COTA、VIR、カナディアンタイヤ・モータースポーツパーク、ライムロック・パーク、ユタ・モータースポーツキャンパス)は7つのレース部門すべてが開催される。
そして新たなシーズン・フィナーレは10月19~21日に渡り、伝統のラグナセカ、マツダ・レースウェイで行われるIGTCの共催イベントとなり、GT3とGT4の4クラスが出場。TC部門は単独ダブルヘッダーでの開催となる。
また今季からすでにアウディRS3 LMS1台がTCクラスに参戦していたTCRモデルに対しては、新たに独立した“TCRクラス”を設立することを発表。これにより都合8部門のクラスで争われることとなる。
<2018PWCピレリ・ワールドチャレンジ/暫定カレンダー>
RoundDayTrack13/9~11ストリート・オブ・セントピータースバーグ23/23~25COTAサーキット・オブ・ジ・アメリカズ34/13~15ストリート・オブ・ロングビーチ44/27~29VIRヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ55/18~20カナディアンタイヤ・モータースポーツパーク65/25~26ライムロック・パーク76/22~24ロードアメリカ87月TBA92017/10/12ユタ・モータースポーツキャンパス109月TBA1110/19~21マツダ・レースウェイ・ラグナセカ(IGTC)