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グウィネス・パルトロウの母 セクハラ被害後もワインスタインと仕事した娘への批判に猛反論

2017年10月20日 18:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

グウィネスの母(中央)、娘の決断を肯定
何年ものあいだ成功を夢見る女優達にセクシャルハラスメントを繰り返し、時には強姦にまでおよぶ鬼畜ぶりだったというハリウッドの有名プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。彼が製作総指揮者のひとりとして関わった1996年の映画『Emma エマ』に主演したグウィネス・パルトロウは先日、「私も被害にあった」と告白した。しかしグウィネスはその後もワインスタインの仕事を受け、『恋におちたシェイクスピア』に主演し第71回アカデミー賞では主演女優賞を受賞した。そのグウィネスに「セクハラ行為を受けつつ何故ワインスタインの仕事を受けたのか」という批判の声が噴出。なかでもグウィネスを名指しにして批判記事を書いた記者に、グウィネスの母が噛みついた。

映画『Emma エマ』の撮影スタートを前に、“ミーティング”のためハーヴェイ・ワインスタインのスイートルームを訪問したグウィネス・パルトロウ。そこで「寝室に行こう」と誘われたと『New York Times』に明かしたグウィネスは、こう告白している。

「(22歳だった私は)まだ子どもだったのです。契約したばかりだった私は、恐怖感でいっぱいになりました。」

その後、当時グウィネスと交際していたブラッド・ピットは激怒。本人に向かい「二度と彼女に触れるな」と詰め寄ったそうだが、ワインスタインは卑怯にもグウィネスに電話をかけ「他の誰にも“あの話”をするな」などと彼女を怒鳴りつけたという。そのような経緯がありながら、グウィネスはその後もワインスタインが関わる映画で主演を務めた。それに絡め、あるコラムニストが“ワインスタインとの仕事をやめなかった女優達”を批判。特にグウィネスを名指して「ミラマックスのファーストレディになろうとした」などと書いたことに、グウィネスの母で女優のブライス・ダナーが激怒。返答として以下のように綴り、発表した。

「娘の名誉を傷つけられ黙ってはいられません。セクハラを受けた時、娘は22歳でした。」
「当時の娘が『ミラマックスのファーストレディになろうとした』なんて事実はないのです。彼女はワインスタインに敬意をもって自分を扱うよう主張し続けたのです。」

またブライスはセクハラ被害者達が名乗り出ること、またそうすることでセクハラ被害が頻発する現状は変化するだろうとも記している。

ちなみにアンジェリーナ・ジョリーもワインスタインからセクハラを受けそうになり、その後は「ワインスタインが関わる作品には出ない」と決意。他の女優達が彼と仕事をする際には「気を付けてほしい」と警告していた。またブラッドは一度ワインスタインに詰め寄ったものの、その後彼が製作総指揮者として関わった作品『イングロリアス・バスターズ』に主演している。これについて情報筋は「脚本が良かったからです」「映画出演を決めたことは、ワインスタインとは無関係です」と説明、実際に撮影中に2人が接触することはあまりなかったという。

潔く大物と手を切ったアンジェリーナと、セクハラプロデューサーと知りながらその後も仕事の関係はあったグウィネスとブラッド。その他にも多くの役者・関係者が彼の蛮行を知りつつ「見て見ぬふりをしていた」のだろうが、彼の作品に出演し大きな賞を獲得したグウィネスには、冷たい目を向けている人が少なくないようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)