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ジョニー・デップ 資産管理会社に続き弁護士事務所を「横領黙認」で訴える

2017年10月20日 15:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

最近のジョニデには「人相まで変わってきた」の声も
女優のアンバー・ハードとの結婚生活は、散々揉めた挙句に離婚となっていた俳優のジョニー・デップ。アンバー側から離婚を突き付けられ、ジョニーからアンバーへのDV行為があった、なかったで一大騒動を繰り広げていた。今年6月にお伝えしていたが、その離婚劇においてはジョニーの資産を管理していた「ザ・マネージメント・ グループ(TMG)」が顧客であるジョニーに非常に不利なことを明らかにして逆鱗に触れていた。その後もドロドロの展開が続いていたもよう。このたびジョニーは弁護士事務所をも訴えてしまった。

ジョニー・デップから訴えられると、「実は妻への暴力があったことを知っていた」「破産寸前だと警告もしていた」などとジョニーに関する非常にプライベートなことを法的文書に記して逆提訴したTMG。自分にも反省する点があったということか、その後この会社とは和解の傾向をみせているジョニーだが、米芸能情報サイト『TMZ』によれば、彼の怒りの矛先は弁護士事務所「Bloom Hergott Diemer Rosenthal Laviolette Feldman Schenkman & Goodman」にも向けられているもようだ。

起訴状の情報を入手した『TMZ』は、ジョニーは弁護士らがTMGと結託・共謀してジョニーの資産から4000万ドル(約45億円)を騙し取ろうとしていたと疑っているもよう。具体的には、映画出演などのギャラが入ってもTMGはそれをジョニーに知らせず、無断で組んでいた巨額ローンの返済に充てるなど業務上横領に相当する行為があったというのに、同弁護士事務所はそれを黙認していたというものである。

TMG社に多額の損害賠償を請求したいとした裁判でジョニー側は彼らに詐欺・背信・違法行為があったと訴えるも、同社は浪費家のジョニーに破産危機を警告するなど真剣に業務にあたっていたことを主張。ジョニーからはまともな報酬をもらっていないとも暴露していた。「Bloom Hergott~」の弁護士らはそんな彼ら以上にジョニーのプライベートライフを知っているはずだ。法律のプロでもある彼らを敵に回す恐ろしさを考えると、ジョニーも無謀な戦いに挑んだといった印象がある。

思い出されるのは、ハリウッドのなかでも有能な投資家として名を馳せていた俳優ニコラス・ケイジである。彼は資産運用の失敗から借金地獄に陥り、しかし派手な暮らしをやめないことから金融会社から訴えられ、税務署の徴収官にも目をつけられる生活を送っている。彼は誤った投資を勧められたせいだとして資産運用マネージャーのサミュエル・J・レヴィン氏を訴えた。「ハイリスク・ハイリターンの投資で失敗した。7年にわたり彼を信頼して来たのに」とケイジ。しかしレヴィン氏は「最終的にどの投資商品を選ぶは自身が決断すること」と逆提訴していた。

ジョニーの訴えている内容とケイジのケースは異なるが、「忙しいし、その手のことは疎い」といって資産管理や財テク、その手続き、プライベートな問題はすべてその道のプロに任せ、「自分の資産はよく把握していない」などと話すハリウッドセレブは実に多い。慎重であるべきはずの各種契約書にも「信頼しているから」「あとは任せたよ」と言って内容も読まずにサインして「こんなはずでは」と裁判になるケースもある。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)