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水野美紀と中川大志、初恋の結末に「切なすぎる」の声 『刑事ゆがみ』第2話の“悲しい嘘”

2017年10月20日 14:52  リアルサウンド

リアルサウンド

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 10月19日に放送された『刑事ゆがみ』(フジテレビ)第2話のタイトルは「初恋愛憎溺愛純愛」。中学生教師と元教え子の、淡い恋愛から起きてしまった事件に、ネット上では「切なすぎる」「やりきれない」などの声が多数挙がっていた。


(参考: 『刑事ゆがみ』第2話 場面写真


 中学教師・早杉千里(水野美紀)が襲われた強姦未遂事件を捜査することになったうきよ署。犯人ともつれた際に、早杉は右腕を怪我、その場に居合わせた打越将也(中川大志)は、足を滑らせ頭部を強打、意識不明の重体となる。被害届を出そうとしない早杉や、現場の状況に違和感を感じた弓神適当(浅野忠信)は、またしても羽生虎夫(神木隆之介)を振り回しながら捜査を進めていく。


 打越は中学時代、当時担任だった早杉の助けで学校が楽しくなったという過去を持っていた。弓神と羽生は、2人を当時の交換日記から恋仲であると疑い、また、凶器に使われた花瓶の位置から、犯人は左利きであると推理した弓神は打越を疑う。


 何かを隠している早杉の前に、弓神が現れ、早杉が結婚相談所で知り合った男・秋山賢治(水橋研二)が、事件当日の部屋にいたもう一人の人物であることを突きつける。早杉は「秋山さんとは合意の内です。それを打越くんが強姦だと勘違いして」と伏せながら話す。早杉が「抱いて欲しい」と秋山に頼んでいたことを明かす弓神。しかし、ここまで来ても俯いたままの早杉に、察した菅能理香(稲森いずみ)は、弓神と羽生に席を外させる。秋山は怪我をしたものの、被害届は出さないと言ったため、これ以上は警察は介入しようがないこと菅能が伝えると、早杉がやっと顔を上げて話し出した。


 「私、男の人を知らないんです。それで秋山さんにお願いしました。正直誰でも良かったんです」と打ち明ける早杉。恋人である打越に、このことを知られたくはない、大人の女として失望させたくないために嘘をついていた。結局、最後まではしなかったという早杉だが、菅能は「本当に好きな人がいたからでしょう?」と優しい一言をかける。しかし早杉は「いえ、そんな人はいません」と最後まで自身の本当の思いを打ち明けることはなかった。


 彼の将来を潰させないため、関係を隠し通した早杉は結局、最後まで打越の顔を見ることなく病院を後にした。その後、目を覚ました打越は「千里は…?」とすぐに早杉のことを心配していた。彼もまた「俺の将来は俺が決める」と親に反対されながらも決意を持って早杉と交際していた。しかし、早杉は辞表を書き、どこかへと去ろうとする。結局、2人のその後は描かれないまま終わってしまった。


 第1話、第2話と続けて描かれた切ない恋模様に加えて、弓神の羽生いじりもエスカレート。下着コレクター・郷亀哲史として登場した斎藤工が、取調べ相手の羽生にひたすら「バーカ!」と浴びせる場面など、「面白さ」と「切なさ」を織り交ぜて展開される『刑事ゆがみ』には、“刑事ドラマ”としての新しさを感じる。


(馬場翔太)