衆院選も佳境に入り、各党代表の演説にも力が入る。こうした中、希望の党の小池代表が10月15日、遊説で発言した一言にネットがざわついている。
「東急ハンズにもニトリにもいろんなものが売っていますけれども、ちょっと足りないのが希望。昨日よりも今日、今日よりも明日がきっと良いと、みんなが思える希望」
ネットでは「なんで急にディスったの」など批判が上がっている。
東急ハンズ「グリーンは優しい平和の色。仲良くいきたいですね」
小池氏の演説は町田駅前で行われていた。駅前の東急ツインズ内に東急ハンズとニトリが出店しているため、両社の名前を出すことで親近感を演出したかったのかもしれないが、かえって批判を浴びる形になってしまった。
東急ハンズの公式ツイッターは18日にこの発言に触れ、
「東急ハンズでは、お客様の『希望』を叶えたいと、スタッフ一同がんばっています。それは、ニトリさんも一緒だと思います。もちろん、これからもずっと、がんばります」
とツイートすると、ユーザーからは「大人の対応」など賞賛の声が上がり1万件近くリツイートされた。また、希望の党も同社も同じ緑系統の色をシンボルカラーとしているが、これを指摘したユーザーには
「いつもご利用ありがとうございます。グリーンは優しい平和の色。仲良くいきたいですね」
と返答していた。
ニトリ「小池さんの発言は、ご批判とは取っておりません」
20日午前中には再度小池氏の発言に触れ、「こちらのツイートに、多くのみなさまからたくさんのコメントをいただいております。ハンズにまつわる思い出を熱く語ってくださる方がいっぱいいらっしゃって、本当に感動しました。お返事しきれていませんが、心よりお礼申し上げます。そして、これからもよろしくお願いいたします」と述べていた。
一方、ハンズと同様に企業名を挙げられたニトリの公式ツイッターは、小池氏の発言に触れる様子はない。キャリコネニュースが同社広報担当者に取材したところ、ツイッターの運用を始めたのが先月で、まだ本格的に稼働していないこともあり、この件に関して今後言及する予定は無いという。発言を受けては
「小池さんの発言は、ご批判とは取っておりません。これからも、世の中に希望を与えられるような商品づくりをしていきたいと思っております」
とコメントしていた。