フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとの2018年からの契約は長期にわたるものであると語った。19日に来季残留が正式に発表されたが、その際、具体的な契約期間は明かされなかった。
F1アメリカGPを前にした木曜、アロンソとマクラーレンは2018年への契約延長を正式に発表した。チームの声明には、アロンソは「2018年FIA F1世界選手権にストフェル・バンドーンとともに参戦する」と記されていた。
FIA木曜記者会見に出席したアロンソは、契約期間は1年かと聞かれ、「契約内容について詳しく話すつもりはないが、その質問に対する答えはノーだ。1年ではない」と明言した。
アロンソが来年マクラーレンに残留することはほぼ確実だとみられてきたが、さまざまな選択肢を残すために1年契約を結ぶにとどまるのではないかと考えられてきた。
しかし、オースティンで新契約について聞かれたアロンソは「長期的なもの」であると答えた。
「契約の条項について話すつもりはない。だが長期契約だ。そのなかで状況を見ていく」とアロンソ。
「来年がすごく楽しみだ。また違った期待が生まれるし、なんとしてもマクラーレンをふさわしい場所に戻したい。(開幕戦の)オーストラリアが待ちきれない思いだ」
Formula1.comのインタビューにおいて契約期間について聞かれたアロンソは「ひとつ確かなのは、これは長期的なパートナーシップであるということだ。僕は喜んでキャリアをマクラーレンで終えたいと思っている。だから1年のみの契約は考えない」
「このプロジェクトに改めて挑戦し直す必要があると思っていた。僕にはマクラーレンでやり残した仕事があるからだ。このチームには再びトップに立ち、将来ワールドチャンピオンになるポテンシャルと才能がある。それは長期的なプロジェクトになると僕らは考えている」
やり残した仕事とは何かと聞かれ、アロンソは「F1で3度目のタイトルを取ることだ」と答えた。
「それが最優先事項になる。でも、世界一優れたドライバーになるためには、いろいろなシリーズで勝つ必要があるとも考えている。来年は別のレースに出場する可能性がある。インディ500はモナコGPと日程が重なるから、来年は参戦しない。でもいつかインディ500に戻って来るのは確かだよ」
契約発表が遅れたことについては、マクラーレンのエンジンプランが決まり、来季の見通しについてある程度の情報を得てから決めたかったとアロンソは語った。
「僕もチームも、急いではいなかった」とアロンソ。
「最初の瞬間から僕は、マクラーレンのプロジェクト、少なくともシャシー側は、空力面、メカニカルグリップの面で正しい方向に進んでいると信じてきた」
「あらゆる選択肢をオープンにし、交渉を望む相手すべてと交渉し、さまざまなプロジェクトを検討した。でも最も説得力があったのがマクラーレンのプロジェクトだった」
「彼らはエンジンに関して特別な状況にあり、ホンダと続けていくのか、サプライヤーを変えるのかを決めなければならなかった」
「最終的に彼らはサプライヤーを変更してルノーにスイッチすることを決めた。その後、エンジンについて僕が望むすべての情報を得るため、さらに数週間待つ必要があった」
「そうしてようやく決断の時が訪れ、チームに残ることを決めた。来年、高い競争力を発揮できると考えたからだ」