通勤は仕方がないにしても、毎日のことだけに長い時間を要すると疲れてくる。満員電車ならなおさらだ。フレックスタイムやリモートワークなど柔軟な働き方の重要性が叫ばれているが、まだまだ一般的ではない。
2ちゃんねるには10月9日、「通勤時間が1時間半を超える奴」というスレッドが立った。スレ主はこうした人たちに対して「馬鹿じゃねーの 」と批判した。
「なぜ自分だけがこんなに不幸なのか自問自答」する日々
アットホームが2014年に発表したリリースでは、首都圏在住で5年以内に住宅を購入した子持ちのサラリーマンの平均通勤時間は58分。対して理想の通勤時間は35分だ。多くの人は本音に反して片道1時間ほどを要して会社に向かっている。
通勤が片道1時間半だとすると、1日に3時間を通勤に使っていることになる。厚労省の「就労条件総合調査結果の概況」では、働く人1人あたりの年間休日の平均は約114日。仮に年間250日稼働とすると、年間750時間を通勤に費やしている。1か月相当の時間を通勤電車の中で過ごしている計算だ。
これでは馬鹿らしくなるのは当然だ。2ちゃんねるのスレッドでは、「ワイやで」「俺なんか片道1時間40分や転職活動中やで」など、実際に長時間通勤に苦しむ人からの書き込みが見られる。中には心身ともに疲弊して、
「俺も片道一時間半往復だと三時間しかも座れない家にたどり着く直前が一番きつい何のために生きているのか、なぜ自分だけがこんなに不幸なのか自問自答するこんなに辛い日々もいつか終わるかなあ」
という悲壮感漂うコメントを寄せる人もいた。
「読書や資格の勉強が捗るので悪くない」座れるならOKとする人も
一方で、通勤時間よりも混雑度や乗り換え回数の少なさが大切、とする人もいる。
「1時間半なんて楽だよ問題は乗り換えがどれだけあるかが重要 2、3本とか乗り換えがあるなら正直きつい、1本で職場まで行ける距離なら全然あり」
「乗り換えの有無はデカイよなぁ乗り換えありの45分より乗換なしの1時間の方が良い」
車内がぎゅうぎゅう詰めでなければ、通勤時間を勉強に充てるなどして活用できる、という意見もあった。
「1時間通勤で2回乗り換えだったころと比べると1時間半で1回乗り換えの今のが楽 電車は集中できるから読書や資格の勉強捗るし悪くない」
「座って1時間弱とかならむしろいくらでも有効活用できる」
鉄道会社は、有料で座席を確保できる列車を運行している。小田急電鉄の特急ロマンスカー、京急電鉄のモーニング・ウイング号などがこれに当たる。追加料金を支払って座って通勤できれば、時間を有効に使えるので、無駄にはならない。
通勤では、自分の貴重な時間を使う。仕事や部屋を選ぶ際には、通勤時間や混雑状況も考慮することは重要だろう。