ビッグローブは10月19日、「通勤に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年8月にインターネットで実施し、20~50代の男女各400人、合計800人から回答を得た。
通勤電車でイライラすることを聞くと、1位は「奥に詰めず、ドア脇でとどまる乗客」(53.4%)となった。2位は「電車が遅延すること」(51.1%)で、3位は「リュックやカバンを前に抱えない乗客」(46.9%)となっている。
20代は「遅延」「におい」、50代は「乗客マナー」にイライラ
年代別に見ると、20代の1位は「電車が遅延すること」(54.5%)で、2位に「他の乗客のにおい」(49.5%)がランクインしている。一方、50代の1位は「奥に詰めず、ドア脇でとどまる乗客」(57.5%)、「リュックやカバンを前に抱えない乗客」(54.5%)と乗客マナーが上位を占めた。
また「女性専用車両」があるのに、と度々話題になる「男性専用車両」について聞いた。「導入を希望する」「やや希望する」と回答した人の合計は53.8%と過半数を超えている。男女別で見ると、男性が49.8%なのに対し、女性は57.8%と8.0ポイント上回る結果となった。
性年代別で見ると、「希望する」の割合が最も多いのは20代男性と40代女性(各63.0%)だった。男性は以降、30代で51%、40代で47%、50代で38%と減少している。女性は20代58%、30代53%、50代57%となっている、女性全体の57.8%が男性専用車両導入を希望していることが分かった。
20代の7割「ラッシュ回避できれば幸福度上昇」
混雑した通勤電車に乗っていられる時間について聞くと、最も多かったのは「30分以内」で36.1%。以降「15分以内」(31.9%)、「5分以内」(11.0%)となり、「30分以内」と回答した人が全体の約8割にのぼった。やはり混雑した通勤電車に嫌悪感を抱く人は多いようだ。
中には「1時間以内」(9.6%)、「45分以内」(7.4%)という人や、「混雑を気にしない」(1.8%)という人も少数だがいた。
しかし、通勤電車に関わる問題(混雑、移動時間)が回避できる場合、現状の仕事への幸福感は高まるかを聞くと「幸福感が大きく高まる」「幸福感が高まる」の合計が65.4%となった。20代では男女ともに70%が回答しているが、50代男性は9%に留まる結果となった。
これについて同社は「仕事をする上で通勤の快適さが重要」と述べた上で、「(50代男性については)長年の不快な通勤に慣れてしまっていることが浮き彫りになった」と説明している。