アメリカGPでF1デビューを果たすことが急遽決まったブレンドン・ハートレーは、短い準備期間のなかで、トロロッソのマシンについて理解を深めるべくベストを尽くしている。
WECにポルシェのワークスドライバーとして参戦しているハートレーは、高い技術が導入されたレーシングカーには慣れているものの、それでもF1マシンに乗るにはそのための知識と準備が必要だ。
「50ページくらいのドライバーマニュアルをもらったよ」と27歳のハートレーはニュージーランドのラジオ局Newstalk ZBに語った。
「マシンやステアリングのすべての手順を学ばなくてはならない。予選の前に(フリープラクティスで)4時間テストができる。十分な情報を得るにはそれで十分だと思いたい」
ハートレーはトロロッソのファクトリーにおいて、2017年型STR12のシミュレーターを試す機会を与えられた。さらにWECにおいてポルシェで培った幅広いスキルと専門知識も武器にして、できる限り早くF1に適応しようとしている。
「純粋にラップタイムの面では、それほど違いはない」とハートレーは言った。
「1周あたり7秒か8秒の違いだ。特にレースペースとしてはそれほどの違いではない。僕がドライブしてきたクルマはとてつもなく速いしね」
「彼らが僕を乗せようと思った理由の一部はそこにあると思う。それに(WECの)マシンはハイブリッド技術など、技術面で非常に進んだものだ。そうしたことのすべてが似ている」
「大きなステップになるよ」と彼は付け加えた。
「最後にシングルシーターのマシンに乗ったのは6年か7年前のことだ」
「でもシンプルな捉え方をしようとしている。これはレースカーで、4つのタイヤが付いている。ドライバーがサーキットを速く周回するためにしなければならない物理的なことはそれほど変わらないよ」