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「海苔をあぶる」ほんのひと手間に込められた“母の愛” 90秒の動画が温かい

2017年10月19日 15:33  Techinsight Japan

Techinsight Japan

自分が母になって気づいたこととは?
一緒に暮らしていた頃は気づかなかったのに、実家を出て初めて母の有難みが身に沁みたという話はよく聞くものだ。このたび母の優しさや温かさを描いた動画がWeb限定で公開された。子どもの頃には気にも留めていなかった“母のひと手間”が、自分が母になって初めて“母の思いやり”だったと気付く主人公。その様子が90秒に見事に収められており、こちらまで温かな気持ちにさせられる。

【動画を見る】

動画『火のあるくらしCM「母の海苔篇90秒」 西部ガス』は、ある女性が実家で目覚めるところから始まる。台所に立つ母の背を見て思い出すのは、自分が子供だった頃。母は忙しい人でときどき「ごめんね」と朝食におにぎりが出されたが、いつも海苔をガスコンロでサッとあぶってくれた。実はその海苔の香りもおにぎりも大好きだった女性。


思春期になると朝食を作る母に「要らない」と素っ気なく言ってしまうように。背伸びしたり周りに合わせることに必死になり、一番近くにいてくれた人ほど見えなくなっていた。ひどいことを言って傷つけたことも。でも今、自分も娘を産み、母親になって分かったことがある―。


そう言えば、以前はゴマも台所でその都度炒って、すり鉢にすりこぎですったり、かつお節も家庭で削ったものだ。そうすると香りや風味が格別だった。しかし今や「海苔をガスコンロであぶる」ことを知らない人もいるだろう。海苔をあぶらなくてもおにぎりは作れるし、子どもも不満に思わないだろう。しかし、忙しい朝に「海苔をあぶる」、そんなほんの数秒の母のひと手間にどれだけの愛情が込められていたのか。忙しいと気持ちに余裕がなくなり、細やかな部分まで気付かなくなるもの。しかしこの母親はそんなときでも家族を思いやる気持ちを忘れずにいた。

この動画の制作にあたり西部ガスは「今、忙しいお母さんが増えています。ゆっくりと時間をかけて愛情を注ぐことができず、ときには愛情の裏返しの後ろめたさを抱えています。 これは、そんな母たちに贈る『数秒でできる愛情表現』なのです。」とコメント。今後も「火のあるくらし」の豊かさ、「火」から生まれる様々なコミュニケーションとその価値を伝えていきたいとしている。



(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)