FDAドライバーのマーカス・アームストロング、ムジェロで全レースポディウム登壇
2017年10月6~8日
イタリア/ムジェロ
ACIイタリアンF4選手権も残すところあと2ラウンド。プレマ・セオドールレーシングの#9 マーカス・アームストロングと#74 エンツォ・フィッティパルディのレギュラードライバーに加え、今回はルーキードライバーの#77 ルーカス・ダナーが加わる。
オーストリア出身のルーカスはスペインおよび北欧F4チャンピオンシップに参加経験があり、15歳でこのイタリアンシリーズという大舞台に立つことになった。
フリー走行での3人のドライバーはいずれも好調で、マーカスとエンツォはトップ10内でセッションをまとめた。ルーカスまだ慣れないイタリアンF4車輌にやや戸惑いながらも少しづつドライビングに慣れ、予選に向けての自らのコンデションを整えて行くことに専念。タイムよりも“慣れ”に主眼を置いた走行となった。
予選
マーカスはレース1では逃したものの、レース2/3のポールを奪取。一方のエンツォはレース1は6番手、レース2/3はいずれも10番手のタイムをマーク。またルーカスはレース1が12位、レース2/3は両方とも14番手のタイムをマーク。無事に決勝のグリッドに駒を進めることとなった。
土曜日/レース1
マーカスは#7 セバスティ・W・フェルナンデス(バイテック)に対し果敢にアタックするもののオーバーテイクには至らず2位。エンツォは1ポジションアップの5位。それ以上のポジションアップはできなかったもののラップタイムそのものは良く、次へ繋げられる展開を示した。一方のルーカスは初めてのこのレースを無難に纏めポジションを落としたものの17位で完走を果たした。
日曜日/レース2、レース3
レース2、レース3両方でポールスタートしたマーカスは、レース2に於いてセーフティーカーが入る荒れた展開を上手に纏め、確実なレースコントロールを見せて優勝。
しかしレース3ではレース後半、オーバーテイクされその後もポジションを落とし3位フィニッシュ。連勝は逃したものの、このラウンドの全てのレースをポディウムで締めくくった。
エンツォのレース2は厳しいレースとなり、#16 ジョルジオ・カラーラ(Jenzer Motorsport)と激しいバトルを展開。2台のポジションは何度も入れ替わり10位でフィニッシュしたもののその後ペナルティを受けて降格処分を受けた。
最終レースのレース3。エンツォはこのレースをレース1と同じく5位でフィニッシュし、この週末を締めくくった。
一方のルーカス。レース2を14番手でスタートしポジションアップ。#55 フェリペ・ブランキーノ(DR Formula)を追いかけまわし9位でフィニッシュ。最後のレース3は17位でゴール。3レースとも完走し、その才能をアピールした。
現在、ドライバーズポイントでマーカス・アームストロングは2番手につける#16 ヨブ・ファン・ユイテルト(Jenzer Motorsport)を53ポイント引き離し選手権をリード。頂上決戦は2週間後、10月21~22日のモンツァ。FDAドライバーにとって聖地モンツァでのタイトル決定に大きな期待が寄せられます。
コメント
#9 マーカス・アームストロング
「良い週末だったよ。ポイントを重ねられて選手権をリードできた。レース1は2位でまあまあだったけどレース2は優勝できたからね。少し気温が低かったけれど、いい感じでドライブできたと思う」
「レース3では違うタイヤを使ってちょっと大変だった。ただそれを除いてもスピードが無くがっかりしたけど、全体的には大量ポイントが獲れてリードすることができたので文句は言えない。モンツァでも同じような結果が出せればいいと思うよ」
#74 エンツォ・フィッティパルディ
「本当にハラハラさせられる週末だったよ。フリー走行ではP3と良い走り出しだったけれど、予選の結果は満足いくものではなかった。最終的にトップ5で終われたのは良かったと思う。今はチャンピオンシップの最終ラウンドに向けて集中させる時だ!」
#77 ルーカス・ダナー
「とても厳しいチャンピオンシップだったけれど、良いチームに恵まれたよ。いつかこのチームに参加したいと夢見ていたんだ。テストはなかなかでフリー走行も悪くなかった」
「予選走行の結果には満足しているけれど最初のレースでは注意深すぎたかもしれない。レース2は最高だったけれどレース3はがっかりだった。全体的には満足できる週末だったと思うよ」