F1アメリカGPを前に、メルセデスF1チームのトト・ウォルフが週末のレースに向けた抱負を語った。
「まだ4戦、100ポイント分のレースが残っている。今週はオースティンへと旅立つが、思い込みは禁物だ。甘い考えを持つことなく、適度に懐疑的な姿勢ですべてのレースに挑み、今週末のオースティンでは可能な限りのポイントを獲得することに集中しなければならない」
「今シーズン最後のフライアウェイ戦が始まる。(ドライバーズ、コンストラクターズ)どちらの選手権においても、我々に追い風が吹いているようだ。もちろん幸運に恵まれたところもあるが、我々は得られたチャンスを最大限に生かせるよう正しいポジションに身を置いていた」
「しかし、結果が良くても難局に直面していたことを忘れていた者は、誰ひとりとしていなかった。レースから戻った我々は、マシンと今季経験してきたマシンパフォーマンスの不安定さの原因を、さらに深く理解した。そうした知識のいくらかはこれからの最後の数戦に生かされ、またいくらかは来年のプロジェクトに注入されることになる」
「ただしマレーシアでの苦い敗北により、つらい日々からは最大の学びがあり、そのうえに今後の成功に向けての土台が築けることを再度確認できた」
「同様に、我々は今季の成功の要因も明らかにすることができた。チームはすべての領域において驚くほど高いレベルで運営され、開発を続けてきたのだ。過去3年間で、我々はどうレースをしていくべきかという点を細部まで突き詰めた。そして我々は、シーズンを通して高いレベルでマシン開発を続けてきたのだ」
「我々の強さの要因はドライバーにもある。今季のルイス(・ハミルトン)は輝かしいドライビングを見せており、特にサマーブレイク以降は別次元だ。彼がマシンのすべてを引き出し、チームとともに問題を解決し、それどころかさらに改善していくところを見て感銘を受けている」
「バルテリ(・ボッタス)は最近のレースでは厳しい時間を過ごしているが、鈴鹿では仕事への意欲と彼のキャラクターが強力な週末をもたらした。彼は最後の4戦で、さらにパフォーマンスを上乗せしていくことを目標にしている」
「開催地としてのオースティンは我々のスポーツの、アメリカにおける素晴らしいホームグラウンドだ。最新鋭のサーキットと、楽しい都市が融合している。オーガナイザーは週末のイベントを特徴的なものにするために懸命に取り組んでいて、何か面白いことが計画されているようだ」
「我々の目標は、コース上で心躍るパフォーマンスを見せつつ好結果を出し、自分たちの役割を果たすことだ」