今年6月、神奈川県の東名高速道路で、トラックに追突され夫妻が死亡する事故が発生した。夫妻は直前に別の乗用車を運転していた25歳の男とトラブルになっており、この男が高速道路上で進路を塞いだことが原因だとして、後に自動車運転処罰法の過失致死傷容疑などで逮捕された。
この事件の報道後、ネット上では「あおり運転」が度々話題になっている。ガールズちゃんねるにも10月16日、「あおり運転されたことある人」というスレッドが立った。スレ主も運転中にあおられ、近くにあったガソリンスタンドに入って難を逃れたという。
「煽りは本当に自分勝手で許せない行為ですよね。 皆さんは経験したことありますか?」
通勤途中にあおられた結果、「衝突されました」という人も
あおり運転は身勝手かつ危険な行為だ。他のドライバーの迷惑になるだけでなく、最悪の場合は死亡事故の原因となる。
JAFが2016年に発表したリリースでは、ドライバーの約2人に1人が「後方から他のドライバーに煽られた経験がある」と回答しており、決して珍しいことではない。
ガルちゃんのスレッドでも、「追い越して前に来たと思ったら、急に低速で走る嫌がらせも何度かある」「べったりくっつける、車間距離の狂った人っているよね」など、低速運転された、車間距離を異常に詰められた、という嫌がらせを経験した人からの書き込みがあった。ほかにも、
「普通に運転してたのに後ろでクラクション鳴らしながら 何故か付いてきたおじさん。初心者だったしずっと心臓がドキドキして怖かった」
「通勤途中に後ろの車が煽ってきて怖かったけど、避ける場所もなくて薬局の駐車場まで我慢しようと思ってたら その手前の信号待ちで衝突されました」
といった恐怖体験を寄せる人もいる。
高速であおられた人「逃げようもないしで、すごく怖かった」
東名高速での死亡事件のように、高速道路上であおられた人は次のような恐ろしい体験を書いている。
「停車はしなかったけど、低速で1キロ位は執拗に煽られ続けた。父が運転していたんだけど、いい加減キレそうになったのを周りが落ち着かせてた。ニュースを見てあの時揉めてたら最悪死んでたかもしれないと思いゾッとしました」
「夜間、片道1車線の高速でトラックに煽られた。道を譲ろうにも路肩に停車するとこないし、逃げようもない状況。 ハイビームにしながらずーっと煽ってくるから、バックミラーがトラックのライトを反射して無茶苦茶まぶしいの。前もよく見えなくなるし、高速だし、煽られてるし、逃げようもないしで、すごく怖かった」
高速道路では時速100キロほどで走行している。その状況で減速したり、進行を妨害したりして事故を起こせば大惨事になりかねない。あろうことか、トラックやバスなど、プロのドライバーからあおられた経験を書く人も。車体に書かれた社名やバス会社名を記憶し、クレームを伝えた、という人もいた。
身勝手なドライバーに対しては、「煽る心理って何なの!?って本当思う。高速でファミリーカーに煽られて譲ったら家族連れで…とか。何で一歩先の事を考えれないの?」という苛立ちが書き込まれている。
スレッドには、一般道・高速道路やあおりの内容を問わず、900件近い書き込みがありマナーの悪いドライバーに迷惑した経験を持つ人が多いことに驚く。あおられた場合は、相手にしないことは勿論だが、警察に通報することも視野に入れながら冷静に対応したいところだ。