モンスターエナジーNASCARカップは10月15日、第31戦タラデガが行われ、40台中14台のみがチェッカーを受けたサバイバルレースで、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が優勝した。
チャンピオン決定戦の“プレーオフ”5戦目となるタラデガ戦。舞台となるタラデガ・スーパースピードウェイはシリーズ最長オーバルで、高速の接近戦が繰り広げられることから多重クラッシュが発生しやすいサーキットだ。
188周の決勝レースでは、終盤の171周目に16台が絡む多重クラッシュ“ビッグ・ワン”が発生。カイル・ブッシュやマーティン・トゥルーエクスJr.らが巻き込まれてしまう。
これによりレースは赤旗中断となり、12分後に再開。しかし、その直後にビッグ・ワンが連続して起きる波乱の展開となり、レース残り3周の時点でコース上にはわずか14台のみが残るサバイバル戦となった。
迎えた最後のリスタート、2番手でファイナルラップを迎えたケゼロウスキーはターン3でアウト側からライアン・ニューマン(シボレーSS)を交わしてトップに浮上。そのまま逃げ切りトップチェッカーを受けた。
「8台くらいしかチェッカーを受けられないんじゃないかと思った」とケゼロウスキー。
「今日はそういったクレイジーな1日だった。ここはそういった特別な場所だし、ここで勝つことができてうれしいよ」
「本当に速いマシンを作り上げてくれたチームの努力の賜物だし、(スポッターが)上から正しく動けるようサポートしてくれたおかげでもある」
ランキングトップのトゥルーエクスJr.はビッグ・ワンに巻き込まれた影響でチェッカーを受けられずリタイアしたが、ポイントランキングトップを維持している。
プレーオフの第6戦となるモンスターエナジーNASCARカップ第32戦は10月22日、カンザス州のカンザス・スピードウェイで行われる。