驚くことに助手席にはハーリーンさんが残されたままだった。後に到着した消防隊が火を消した後、焼け爛れたハーリーンさんの遺体を発見した。当のサイードは、タクシーでメイモナイズ・メディカル・センター(Maimonides Medical Center)に向かい、火傷した自身の首、腕、足の治療を受けていたそうだ。
なお『New York Post』では、サイードの兄弟達が彼を擁護していることを伝えている。兄弟によると「事故直後にサイードはハーリーンさんを助手席から引っ張り出そうとして火傷を負ってしまいました。火の回りが早かったために彼女を救出することを諦めたようです。携帯電話は車の中でどうすることもできず、痛みに耐えられず救急車を待たずにタクシーで病院へ向かったのです。そして今も私達が何が起きたのか訊ねるたびにサイードは泣き叫ぶ始末です」と話している。