ジョブウェブとレジェンダ・コーポレーションは10月18日、2018年新卒採用活動についての実態調査の結果を発表した。調査は今年7月にインターネットで実施し、2018年度新卒採用で就職活動をする学生1119人から回答を得た。
2018年新卒採用活動における就活生の内々定保有率は89.9%。過去5年で最多となり、前年(85.7%)から4.2ポイント、2014年(61.8%)と比べると28.1ポイント上昇している。なお、今回含め調査は経団連推奨の選考開始時期の約1か月後に行っている。
2014年卒と比較するとエントリー社数が71社から32社に半減
内々定を承諾して就活を終了している887人に、これまでの就職について聞くと「非常に楽だった」が14.3%で、これも過去最多となった。「どちらかというと楽だった」(36.3%)との合計は50.6%になり、学生の2人に1人は楽だったと感じているようだ。
過去に「楽だった」と回答した学生の合計を見ると、2014年は28.3%、2015年は32.9%と年々上昇傾向にはあった。最も多かったのは前年の2017年(51.8%)だが、今回は1.2ポイント減に留まり引き続き高水準をキープしている。
就職活動量をたずねると、エントリー社数の平均は38.4社で、エントリーシート提出社数の平均は17.0社、説明会参加社数の平均は20.4社となった。いずれの項目においても過去5年で最低となっている。
過去と比較すると、エントリーシート提出社数と説明会参加社数は微減しているものの大きな変化はない。しかしエントリー社数については、最も多かった2014年(70.8社)と比べ32.4社減と約半数になっている。
エントリー社数減は「インターン参加者が増え、業界を絞るようになったから」?
同社はこの結果から、プレスリリースで「この5年間の就活生と比較して、活動量は最も少ないものの、内々定率は最も高い」と説明している。
ただ、5年前は学生が多くの企業にエントリーをしていたが、現在はインターンシップなどが普及してきた。エントリーの時点で希望する企業や業界を絞りやすくなり、活動量が減少してきたことと、売り手市場の影響により内々定獲得が比較的容易になってきたことも背景にあるのではとしている。