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【あなたは何しに?】F1日本GPの土曜夜にコース上へ、チームを縁の下で支える松崎淳エンジニア

2017年10月18日 17:32  AUTOSPORT web

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土曜日の夜にコース上で作業を行う松崎淳(フォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニア)
F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねる連載企画。今回はフォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニアを務める松崎淳。日本GP予選後の夜になにやらコース上で作業をしているが……? 

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 日本GPの土曜日の夜、グランドスタンドでフェラーリのドライバー2人によるトークショーが行われるていたころ、コースへ歩いて行く人がいた。フォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニアを務める松崎淳だ。

「予選の後、グリッドが変わったので、測り直しに行ってきます」

 そう言って、仲間のエンジニアとまずはコースへ向かう松崎の手には、小さな機械があった。路面を計測する機械である。グリッドへ行く前に、まずピットレーン出口の路面を数分間かけて計測していた。



 松崎が路面を計測するのは、鈴鹿に限ったことではない。ただし、計測するのは基本的に木曜日の夜。気になるコーナーの路面やグリッドが主だ。

 日本GPでは予選の後、上位勢のグリッド降格などがあり、暫定グリッドが変わった。そのため、セルジオ・ペレスとエステバン・オコンのポジションアップされたグリッドを測りに行ったのだ。

「グリッドによって、路面はそんなに変わらないんですが、念のために。当然、イン側とアウト側は違うので」という松崎。測り直しに行ったということは、木曜日に計測していたグリッドは7位と8位だったということになる。つまり、この残業は松崎にとって、うれしい誤算だった。

「最近は、予選ポジションがだいたい決まったところになっているので、ドライバーに何番を測ったらいいか尋ねることもあります。いつだったか、『6番』と言うので、そこらへんを測っていたら、12番だったこともありました(笑)」

 それくらい現在のフォース・インディアは、どのグランプリでも安定したパフォーマンスを披露している。

「人と予算だけで順位が決まるのであれば、レースをやる必要はない。それだけでは決まらないから、レースは面白い。やっているほうは大変ですが」と言う松崎。

 チーム史上初の2年連続コンストラクターズ選手権4位を、残り4戦でも縁の下で支える。