ダニール・クビアトはF1アメリカGPでトロロッソのレースシートに復帰するものの、その後のメキシコGP以降の出場は保証されていないといわれている。
トロロッソは、マレーシアGPと日本GPでクビアトを降ろし、代わりにジュニアドライバーのピエール・ガスリーをF1にデビューさせた。カルロス・サインツJr.がアメリカGPからルノーに移籍し、ガスリーはこの週末、全日本スーパーフォーミュラ最終戦に参戦するため、トロロッソはクビアトとブレンドン・ハートレーをオースティンで走らせることを決めた。
現在WECにポルシェから参戦するハートレーは、かつてレッドブルのジュニアドライバーだった。ハートレーはアメリカGPで念願のF1デビューを飾るわけだが、パフォーマンスによっては、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコからさらなるチャンスを与えられ、メキシコも引き続き出場する可能性があるとささやかれている。ガスリーはメキシコGPでF1に復帰すると考えられており、そうなるとクビアトが再びシートを失うことになるかもしれない。
クビアトの母国ロシアのモーターレーシングプロモーター、ボリス・シュルメイステラは、Championatに対し、クビアトが1戦のみでシートを失う可能性があると示唆した。
「私はF1の政治的なゲームについてはよく知らない。しかしうわさから判断する限り、もし私がダニールなら、心配していることだろう」とシュルメイステラ。
「これほどの才能あるドライバーが、最初はシニアチームからジュニアチームに移され、今はそこで生き残るのに苦労している。残念なことだ。私が間違っているといいのだが」
トロロッソは2018年のドライバーラインアップをまだ決定しておらず、今季終盤、ガスリーやハートレーを走らせているのは、ポテンシャルについて評価する目的もあるといわれている。
一方、ドライバー変更に伴い、スポンサーにも動きがあるようだ。サインツをサポートするビールブランド、エストレーリャ・ガルシアは、サインツの移籍とともにルノーへと移るのではないかといわれている。