トロロッソF1がアメリカGPでの起用を決めたブレンドン・ハートレーは、自身がレッドブルとトロロッソのリザーブドライバーだった2010年当時は、この大舞台に立つ覚悟がまだできていなかったと話している。
ハートレーは、自身のF1参戦という夢をついに実現する機会を得た経緯について語っている。それによると、すべてはポルシェが2017年限りでWEC世界耐久選手権のLMP1クラス参戦を終了すると決定したときに始まったのだという。
ハートレーはNew Zealand Heraldの取材に対して「こんなことになるなんて、100パーセント想像してなかったよ」と話し、さらにこう続けた。
「ポルシェがLMP1クラス参戦終了を発表してから、僕は自分の来季の居場所を決めるべく動き始めたんだ」
「最初に連絡をとった何人かのうちのひとりが、レッドブルのヘルムート・マルコだった。『もしも何かしらのチャンスがあるのなら、8年前とは違って今の僕なら準備ができている』と言ったんだ」
「彼はそのメッセージを受け取ったが、その後3~4カ月は何も連絡がこなかった。正直に言って今回の話は、つい先週になって突然知らされたんだ」
ハートレーは、レッドブル・ジュニアチームを放出されてからの7年間を自力でなんとかしてきたことで、ドライバーとして成長できたのだという。
現在27歳のハートレーは「だいぶ前のことだよ」としたうえでこう話した。
「苦しい時期を乗り越えてきた。率直に言えば、僕は準備ができていなくて未熟だったんだ。人生の中で、あの時期の僕は自分の走りを楽しんでいた。そういった時期を過ごしてきて、今の僕はずっと強くなったんだ」