F1界伝説のチャンピオン、ミハエル・シューマッハがスキーの転倒事故により深刻な脳損傷に見舞われてもうすぐ4年。この夏、彼を神の存在、真のレジェンドと慕う若者が「ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2017)」決勝を前にシューマッハF1初優勝25周年を記念したベネトンB194でデモ走行を果たし、大きな話題をさらった。ハンドルを握っていたのは18歳のミック・シューマッハ。偉大なる父ミハエルの後をどうしても追いたいと2008年からカートレースを始め、2015年からはフォーミュラ4、今年からはヨーロッパ・フォーミュラ3選手権に出場するようになっていた。
今月14日と15日、DTM(ドイツツーリングカー選手権)のサポートを受けドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州ライン=ネッカー郡ホッケンハイムにて開催されたヨーロッパ・フォーミュラ3選手権(FIA European Formula 3 Championship)。そこでひときわ注目を集めていたのがミック・シューマッハであった。父譲りのそれは甘いマスク、優しい笑顔とハンドルを握った時の厳しい表情、そんなギャップも魅力的だとして早くも大勢の女性ファンが付いている。