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「30代前半で年収1200万円」 総合商社の「働きやすい会社」ランキング2017

2017年10月18日 10:11  キャリコネニュース

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キャリコネニュースでは、約100万人が登録する国内有数の転職口コミサイト「キャリコネ」のデータから業界別で「働きやすい会社ランキング2017年下半期版」を作成。今回は総合商社の働きやすさランキングを発表する。

対象は2016年10月1日~2017年9月30日の期間に評価が10件以上寄せられた総合商社。貿易業務や事業投資などをコア事業に据える総合商社各社の業績は、石炭・石油など資源価格の持ち直しで回復傾向にあり、市況に左右されにくい非資源分野の強化が進められている。

ユーザーは、次の6つの選択項目をそれぞれ5点満点で評価している。

「労働時間の満足度」「仕事のやりがいを感じるか」
「ストレス度の低さ」「休日の満足度」
「給与の満足度」「企業のホワイト度(ブラック企業でないか)」

これら全項目の平均点が、その企業の働きやすさの指標となる。

1位:三井物産 平均3.82点


2位:豊田通商 平均3.73点


3位:双日 平均3.61点


4位:丸紅 平均3.60点


5位:三菱商事 平均3.56点

"社内起業制度"も整う三井物産 「30歳前半で1200万円」という声も

1位:三井物産

鉄鉱石・エネルギー資源で特に強い三井物産が1位となった。各項目の点数を見ていくと"休日の満足度""給与の満足度"で4点以上を獲得している。"社内起業制度"が充実しているのも魅力で、「自分もポケットマネーを出資し、社長になれ、独立の可能性もある。社長面接でプロジェクトが承認される必要があるが、やってみる価値があると思う」(調査・分析 50代後半 男性)という声も。

「とてもやり甲斐がある。商社なので、権益発掘など一般の人が携われない案件が多く、とても興味深い。英語を始めとした語学は必須です。特に、TOEICは800点は最低必要不可欠ですので、勉強をお勧めします」(海外営業 20代前半 男性)
「30歳前半で1200万円、40代前半で室長になれば2000万円。海外に行くと家賃や手当等サポートが厚い」(財務・会計関連職 30代前半 男性)

2位:豊田通商

2位には自動車関連部門を稼ぎ頭に、アフリカ市場に攻勢をかけるトヨタ自動車系の豊田通商が入った。"仕事のやりがい"の項目では5社の中では最低値だったものの、"労働時間の満足度" が3.8点、"ホワイト度"は4点と特に高い、「出産、育児に対する制度が整っており、育児休暇明けの女性のグループリーダーもいた。看病休暇にも寛容な雰囲気がある」(経理 20代後半 女性)という声などから、女性も働きやすい企業であることが伺える。

「若いうちからこれほどもらえるのか、と思うほどに年収が高かったです。福利厚生も充実しており、海外出張が続けば手当ももらえるので、貯蓄しやすかったです。期初に設定した目標に対する成果を上司と確認し合い、それが賞与のベースになります。相対評価でありますが、フィードバック面談もしっかりあるので、不満はありませんでした」(代理店営業 20代後半 女性)
「とてもワークライフバランスに優れた働きやすい企業。残業は月40時間程度で休日出勤等も少ない。また、早く帰る雰囲気があるので、上司が残っていても、帰りやすい」(海外営業 20代前半 男性)

3位:双日

旧日商岩井と旧ニチメンの統合会社である双日が3位に。他の4社と比較すると各項目で一歩譲るが、これと言う低い項目が存在せず、特筆して不満を指摘する口コミも見られない。「英語を含む語学力を活かす場として大変ではあるが自分を大きく成長させてくれる仕事が出来る。同期や周りの士気も高い」(海外営業 20代前半 男性)など、やりがいを感じる声も印象的。

「給与はとてもよいと感じる。若いうちは評価にあまり関係なく急激に昇給していく傾向にある。たとえ評価で差がついたとしても給与額に大きな影響を与えることは無いといえる。金額自体は一般的な企業の中においてはかなり高い水準」(セールスエンジニア 30代前半 男性)
「基本的には休日出勤はなし。仮にあったとしても出勤日程や、移動した距離に応じて手当が出る。勤務時間に関しても所属長によるが基本的にはフレキシブルで10:30に出社することも可能。それなりに社内的な手続きは必要なものの働きやすいように整備されている環境があるので不満はない」(海外営業 30代後半 男性)

「若手が多く、風通しが良い」(丸紅)「手厚い福利厚生で金が貯まる一方」(三菱商事)

4位:丸紅

生活産業分野が総利益の半分近くを占める丸紅は4位に入った。特に"給与の満足度"と"ストレス度の低さ"が高得点で、他項目もベスト3に引けを取らない。「私は入社二年目で大きなプロジェクトの担当になり、様々な取引先の40、50代の方を取りまとめて大きな判断を任された。また担当顧客に広く携わることができ、視野が広がる。実力が認められれば海外経験もさせてくれる」(海外営業 20代前半 男性)という声にもあるように、若手にも魅力的な職場のようだ。

「若手が多く、風通しが良い。相談しやすく、自分のやりやすいように仕事がすすめられる」(貿易事務・国際業務 30代後半 女性)
「新卒は残業なしで、基本給は手取り15万円/月ほど。ボーナスは7月と12月に80万円ほどをもらえる。基本的に社員寮であること、寮費も1万円と安く福利厚生は厚い。入社4年以降、基本給は、人事評価や部の業績で評価される。ボーナスは業績変動だが、基本給と同じく3年は一律」(海外営業 20代前半 男性)

5位:三菱商事

2017年3月期連結最終利益で首位に再浮上した三菱商事は今回5位。"労働時間の満足度""ストレス度の低さ"こそパッとしないが、"仕事のやりがい""給与の満足度"の点数が特に高い。「1人で数カ国を最初から最後まで担当させてもらえる。大きな企業だからこそできる複数国間でのやりとりはおもしろく、やりがいを感じる」(貿易事務・国際業務 30代後半 女性)など、業界最大手の貫禄を感じさせる結果。

「出産、育児休暇はもちろんありますし、たくさんの女性が産後復帰しています。元の職場に戻る人が多いですし、復帰後も短縮勤務ができるので、すべてが手厚いなという印象です」(海外営業 50代前半 女性)
「住宅手当て、家賃補助など住宅関連の福利厚生に助けられている。また残業代も完璧に出る。基本給が高く、さらに残業代もあわせると、金がたまっていく一方である。社寮に入ることもできるし、入社数年のときは社寮に入っている人間が多い」(ルートセールス 20代後半 男性)