10月13~15日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されたMotoGP第15戦日本GP。期間中はレースのみならず様々なイベントが行われ、ライダーたちもいろいろな顔を見せてくれた。現地観戦組もテレビ観戦組も必見の日本GPトピックスをお届けしよう。
フリー走行が始まる前日の12日木曜日、MotoGPライダーと来季最高峰クラスへの昇格が決まっている中上貴晶8名によるプレイベントが開催された。2017年MotoGP日本GPのプレイベントは、ツインリンクもてぎのゆうえんちのアトラクションである『モトレーサー』。
モトレーサーはEVバイクでミニコースを周回するバイクアトラクションで、今回のプレイベントではMotoGPライダーと選抜された子供たちがコンビを組んでリレー形式でミニレースを行った。レースではMotoGPライダーが反則スレスレのバトルで笑いを誘ったかと思えば、マシンを受け取った子供たちが懸命な走りを見せ、その姿に歓声が起こった。ちなみに優勝者はティト・ラバット組。終始和気あいあいとしたプレイベントとなった。
木曜日は走行がないため、パドックは比較的和やかな雰囲気。Moto3、Moto2クラスはもちろん、MotoGPクラスのライダーたちがぶらぶら歩く様子を見ることもできる。
MotoGP期間中には様々なイベントや展示も開催された。13日、14日には毎年恒例の目玉イベントのひとつ、前夜祭にはマルク・マルケス、ダニ・ペドロサらMotoGPライダーをはじめ、フランコ・ウンチーニやロリス・カピロッシ、原田哲也などのレジェンドライダーも登場。多くのファンとともに決勝レースに向けて気持ちを盛り上げた。
現地観戦“ならでは”のお楽しみといえば、ライダーのサインをゲットできること。パドックで出待ちするファンはもちろん、各所で行われたサイン会にはたくさんのファンが列をつくった。
ツインリンクもてぎ20周年を記念した特別企画展示では、ファンが選んだMotoGPマシントップ20が発表され、現存するマシンがファンの目を楽しませた。ちなみに栄えあるMotoGPマシン人気投票第1位は2016年ヤマハYZR-M1、第2位は2001年ホンダNSR500、第3位は2016年ホンダRC213Vという結果に。
13日、14日には『青木宣篤・テクニカルパドックツアー』が行われた。これは元WGP世界ロードレース世界選手権ライダーであり、現在はスズキのMotoGPマシンの開発ライダーを務める青木によるMotoGP解説ツアー。WGPで戦い、MotoGPマシンの開発を担う青木の視点から語られるMotoGPの最新テクノロジーの説明に、ファンは耳を傾けていた。