衆議院総選挙が今週末に控える中、ドワンゴは10月17日、ニコニコ動画ユーザーを対象にしたウェブアンケートの結果を基に、独自の各党獲得議席数の予測を発表した。自民党は公示前の290議席よりやや減らし284議席の見込みで、公明党の34議席と合わせて322議席と、改憲に必要な3分の2議席(310議席)を上回る勢いだ。
自民党290→284議席、希望57→46議席 共産と社民はやや厳しい情勢
アンケートは第1回が10月1日~4日、第2回が10月13日~16日に行われ、それぞれ34万9979人、35万5665人が参加した。
自民党は第1回調査時には公示前より34議席減らした266議席と予測されていたが、第2回の調査では再び議席を増やして284議席と、公示前より数席減らす程度の傷で済みそうだ。
野党は変動著しい。希望の党は、第1回調査時、公示前の56議席より20議席増やした77議席になると見込まれ、一時は自公政権を脅かすのではないかとも囁かれていた。しかしその後、離党者らの小池氏批判の高まりなどを受け、第2回調査での予測議席数は46と、大いに失速した。
代わって躍進を見せたのが10月3日に設立会見を開いた立憲民主党だ。公示前の16議席から31議席増やした47議席を獲得すると見られている。公示前の約3倍に相当する。共産党、日本維新の会、社民党は、公示前議席の維持も厳しい情勢だ。
同様の傾向は、新聞各社が実施した調査でも見られている。ただ、10月16日の産経ニュースは自社の議席数予測に関し、「接戦区が30選挙区以上あるほか、態度未定の有権者が5割を超える選挙区もあり、今後情勢が変化する可能性もある」と指摘している。
希望の党が小池氏の発言で失速したように、各政党の候補者の言動は票の動きに大いに関わってくる。開票まで予測が難しそうだ。