2015年春夏コレクションから親子でデザイン活動をスタートしたリョウタムラカミは、これまで村上千明のデザイン画から服に作り上げてきた。今シーズンからは「アートを服に落とし込んだイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のイメージで、"オカンアート"を服に落とし込む感覚でデザインした」と語るように、村上千明のイラストのみデザインに採用。壺を持った女性の柄や天気マークといった絵をデザインに取り入れながら、70~80年代のイヴ・サンローランのサファリルックやモンドリアン柄などファッションのアーカイブから着想を得て、総合デザインを村上亮太が担当した。今後については「まだ何も決まっていませんが、母とは別の方法でやっていければ」と話し、親子デュオがまた違う形で続くことを示した。
■2018年春夏コレクション