月桂冠の日本酒「つき」のウェブ広告が、「木べらの使い方がイライラする」との理由でネットをざわつかせている。ツイッターでは、動画を見る前は「そんな木べら程度で騒ぐなんて」と悠長に構えていた人達が、視聴後に軒並みダメージを受ける様子があちこちで見られている。
「大した問題じゃないのは重々分かっているのに、無性にイラついたわ」
話題の動画は、9月20日に同社がユーチューブにアップしたもの。特設サイトへの流入を促す15秒ほどの映像で、遠距離恋愛中の女性が、「つき」が好きな交際相手の男性に、お酒に合う料理の作り方を自撮りで教えるという設定だ。
特設サイトでは「ピリッとこくまろ麻婆厚揚げ」と「中秋の名月 鶏つくね編」の2種類の料理動画が掲載されている。ユーチューブの15秒CMでは女性がキッチンでフライパンを使って麻婆厚揚げを作っている最中の様子が映し出されている。そこでの木べらが登場するのだが、具材全体を混ぜるのかと思いきや、厚揚げの一片を少しつついて動かすだけ。本当に料理をする気があるのか疑わしいレベルだ。
そのため、視聴した人からは
「大した問題じゃないのは重々分かっているのに、無性にイラついたわ」
「木べらとかまた細かいこt…あああああああああ」
との声が出ていた。「混ぜろ!おい!かわってやるよ!まぜろ!!!!!」「これこそまさに『もやる』?」など、やり場のないイライラを抱える人が多数出現している。
さらに、動画の後半ではその木べらの先を舐めて料理の味見をするシーンがある。混ぜ方は許容できても「木べら直接舐め&そのまま戻すところがウゲェってなる」と、ここで拒否感を持つ人もいるようだ。また、女性がフライパンの柄を握っていないことに気付いた人からは「味見している場合か!」などの突っ込みが入っていた。
こうした数々の突っ込みポイントを「いや、どうでもいいじゃん、CM上の演出じゃん……」と受け流す人もいるが、少数派のようだ。
なお、本編のレシピ動画で麻婆厚揚げを作るシーンでは、菜箸が使われている。木べらで悶絶できるのは15秒CMだけのようだ。