センシング&コントロールに「Think(考える)」技術を導入したことで有名なオムロン株式会社の卓球ロボット「フォルフェウス」。その高い技術力には目をみはるものがある。
過去にTechableでも、会社の見据える世界観についてインタビュー記事を紹介した。そして、先日開催されたCEATEC 2017にてこのフォルフェウスの4代目となるモデルが登場したのだ。
・サーブを自ら打てるようにフォルフェウスは、卓球ラリーを楽しめるロボットだ。機体に高度なセンサーと機械学習をするAIが搭載されているため、プレイヤーの打ち方を分析して球の軌道を事前に予測して打ち返してくれる。
そして、4代目はただ打ち返すだけでなく、ここにサーブ機能が新たに加わった。「トスロボット」の開発により、自らサーブを打てるように進化しているのだ。これにより、本当の意味でロボットと1対1のやりとりが可能になるというわけだ。
・スマッシュも打ち返す4代目に搭載しているAIも進化した。スマッシュを打つときの人の構えを認識し、球種を先読みできるようになったのだ。これで今まで以上にラリーのバリエーションも増えることだろう。
そのほかにも、プレイヤーがさらにラリーを楽しめるよう、球のバウンドや卓球のレベルに応じてサウンドが鳴る機能も加わっている。オムロンの目指している世界は「人と機械の融和」だ。これらの新機能により、人が卓球を通してロボットと自然な関係を築ける時代にまた一歩近づいたといえるのではないだろうか。
4代目フォルフェウスはまさにオムロンの首尾一貫した世界観と高い技術力を体現しており、我々人類の進む道を指し示しているようでもある。フォルフェウスの今後の進化に目が離せない!
執筆:Doga
フォルフェウス/Omron