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舞祭組、初のアルバム&ツアー開催へ 中居正広が開拓してきたアイドル道をさらに広げる存在に?

2017年10月16日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Kis-My-Ft2の千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣によるユニット“舞祭組”が、デビュー日である12月13日に初のアルバム『舞祭組の、わっ!』をリリースする。デビューシングル曲「棚からぼたもち」をはじめ、4曲のシングル曲を含む全16曲を収録予定。さらに 「アルバムメドレーMUSIC VIDEO(仮)」(初回限定生産限定盤A)や「舞祭組◯◯への道しるべ100日ドキュメント!?(仮)」(初回限定生産限定盤B)、「シリアル映像特典」(通常盤※初回出荷分)の文字も。舞祭組ならではの楽しい映像が、ふんだんに盛り込まれるようだ。さらに2018年1月からは、全国6会場計16公演を行うライブツアーの開催も決定している。


(関連:舞祭組、新曲「道しるべ」はなぜ多くの人の心を打つのか 中居正広とメンバーを結ぶ熱い関係性


 「10月5日は僕達にとって‼ 大切な日‼ もちろんみんなもいれて‼」10月6日、二階堂がジャニーズWebのブログにて、舞祭組が結成された10月5日についてのメッセージをアップした。「そして‼ 1人の方に感謝したい日です」とも……。


 この“1人の方”とは、舞祭組をプロデュースした中居正広のことだろう。Kis-My-Ft2がデビューした当初、北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太に対して、明らかに衣装の装飾やポスター写真の大きさなどに差があった4人。そこにあえてツッコミを入れて、笑いに変え、自らプロデュースする形で新たなユニットを作ったのが中居だった。


 「ジャニーズアイドルなのにブサイク」という汚名を返上するためにスタートした冠番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)のスタート。自ら演出したカッコいい自分に投げかけられる痛烈なツッコミ。そして、大先輩の中居によって結成されたユニット名は“舞祭組(ぶさいく)”と、これまでのジャニーズになかった展開の連続にメンバー本人はもちろん、支えてきたファンも戸惑ったかもしれない。


 しかし、歌がヘタ、踊れない、トークでは噛む…… アイドルとしては落第点とも言われるような部分を、むしろ全面に押し出していくことで、愛されポイントに変えていく。一時のイジりではなく、そこを愛でていくのにはコミュニケーションが不可欠だ。中居は、迷いを捨て全力で走る姿こそ真のカッコよさなのだということを舞祭組の存在によって示したのである。舞祭組は、その後も中居がMCを務める音楽番組『Momm!! 』(TBS系)にレギュラー出演し、それぞれのキャラクターを確立してきた。4thシングル『道しるべ』は、そんな4人から中居に向けた恩返しのような楽曲だった。だが、その番組も9月末で終了。9月30日オンエアのラジオ『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)では、中居が音楽番組が終了することに対して、魅力のある歌い手が表舞台に立つ機会が少なくなっていくことを懸念していた。


 思えば、舞祭組が、そしてKis-My- Ft2が兄貴分として慕ってきたSMAPがブレイクする前も、同じような状況だった。テレビから音楽番組が次々と姿を消し、アイドルらしい活動の場が減っていく中、彼らが切り拓いた道はマルチな活躍だった。それは、その後のジャニーズアイドルたちの王道とも言えるものになった。舞祭組は、中居がこれまで開拓してきたアイドルの道を、さらに広げる存在になるのではないだろうか。今回のアルバム、そして来年1月から始まる初のツアーが、その足がかりとなる予感がしてならない。


 4thシングルの『道しるべ』は、 舞祭組の4人が自分たちで楽曲制作したことから、今回のアルバムやツアーに中居のプロデュースがどれだけ反映されるのかは、まだわからない。だが、以前から中居は「舞祭組はホールだね。絶対楽しいもん、観てる人」と舞祭組がツアーをするなら、会場はホールサイズとイメージをしていると発言をしていた。会場のラインナップから見ると、そのこだわりが取り入れられているのではとワクワクする。そういえば、中居によく似た舞祭組ファンのスルメさんも会場に足を運ぶのだろうか。その部分も気になるところだ。


 予定調和にない驚きと感動、そして成長ストーリーが、舞祭組にはある。彼らが次に見せる進化は、一体どんなものなのか。予想の斜め上をいく展開を期待して待つばかりだ。(佐藤結衣)