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【地方銀行】2017年「働きやすい会社」ランキング 5位七十七銀行の給与は地銀の中でもトップクラス

2017年10月16日 07:01  キャリコネニュース

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キャリコネニュースでは、約100万人が登録する国内有数の転職口コミサイト「キャリコネ」のデータから、業界別で「働きやすい会社ランキング2017年下半期版」を作成した。

今回は、前回に引き続き全国に105行(第二地方銀行を含む)存在する地方銀行にスポットを当て働きやすさを比較。2016年10月1日~2017年9月30日の期間に寄せられた口コミをベースに、ランキングを作成した。

再編や連携の動きが相次ぐ地方銀行だが、地方の中小企業の成長に欠かせない役割を担い、メガバンクをしのぐシェアを持つ有力地銀もある。

ユーザーは、次の6つの選択項目をそれぞれ5点満点で評価している。

「労働時間の満足度」「仕事のやりがいを感じるか」
「ストレス度の低さ」「休日の満足度」
「給与の満足度」「企業のホワイト度(ブラック企業でないか)」

これら全項目の平均点が、その企業の働きやすさの指標となる。結果は以下の通り。

1位:常陽銀行 平均3.44点


2位:滋賀銀行 平均3.19点


3位:福岡銀行 平均3.16点


4位:北洋銀行 平均3.13点


5位:七十七銀行 平均3.11点


5位:千葉銀行 平均3.11点


7位:横浜銀行 平均3.08点


8位:名古屋銀行 平均3.06点


9位:北陸銀行 平均3.02点


10位:十六銀行 平均2.87点

1位の常陽銀行の社員は「いい意味でギラギラしていない」!?

1位:常陽銀行

1位となった水戸市に本店を置く常陽銀行は、特に"労働時間の満足度"が他と比べ4.2点と突出して高く、"休日の満足度"も4点と高得点を記録。「支店内の人間関係は良好で、プライベートでもとても仲良くしていました」(金融関連職 34歳 女性)という声もあった。

「時間外勤務を減らそうという会社の試みにより、ほぼ毎日18時半には退社できていた。その分、効率的に仕事を進めなければならないが、プライベートを充実させることもできるので良かった。部署によって土日出勤もあったが、振替休日を取得しなければならないため、休みは確保できた」(カウンターセールス 20代後半 女性)
「いい意味でギラギラしていない。職場の誰もが穏やかな雰囲気。温厚で争いを好まない人物が多い。ゆったりとした生活をしたいと望む人々にとってはいい職場」(営業 10代後半 男性)

2位:滋賀銀行

2位には滋賀銀行が入った。CSRに力を入れている同社。地域のボランティアなどで土日に社員が駆り出されることがあるという口コミもあり、"休日の満足度"の低さが少々気になるが、"労働時間の満足度""仕事のやりがい"など各項目で平均的に高い点数を記録している。

「残業は管理されており最長でも7時半。また早帰り日も多く設定されており、その日は必ず早く閉めなくてはならないため病院や習い事など、予定は立てやすいと思う」(カウンターセールス 20代後半 女性)
「平日はノー残業もあるため、プライベートは確保しやすいかと思います」(カウンターセールス 20代後半 女性)

3位:福岡銀行

3位の福岡銀行は今回取り上げた銀行の中で"給与の満足度"が七十七銀行に次いで2番目に高く、ほかの項目でもこれといった低い項目が見当たらない。福利厚生の充実ぶりが伺える口コミが目立った。

「福利厚生はしっかりしていると思います。休みもほぼ強制で、取らなければ取るように上の役職の方から言われるくらいです。長期の休暇も一年に一回は、必ずとれます」(事務管理 20代後半 女性)
「社宅制度、育児休暇制度など様々な制度があった。女性が働く上で働き安い環境であると思います。時間管理もしっかりとされていて、雰囲気も全体的に悪くなかったなと思います」(代理店営業 20代後半 女性)

4位:北洋銀行

道内企業のトップバンクである北洋銀行が4位にランクイン。"休日の満足度"は4点で今回のランキングで最も高い。「北海道の中では一番大きな規模を持つ銀行ということで世間からの反応はとても良かった」(法人営業 20代前半 男性)という声もあった。

「残業は自分次第でするかしないか選択するが、最近は残業に関して経費面からかなり抑制されてきている。休日出勤についてはほとんどなく、あった場合は振替休日または給与に反映される」(法人営業 20代後半 男性)

5位:七十七銀行

ベスト5入りを果たしたのは、仙台市に本店を置く大手地方銀行である七十七銀行。給料については地方銀行の中でもトップクラスだ。東洋経済の「会社四季報」によれば平均年収は716万円。"給与の満足度"だけで見れば3.6点で堂々の地銀1位となっている。口コミからは体育会系の企業風土も伺える。

「営業職なので残業はもちろんある。ただし有給もとれるし休日出勤もない。休みは比較的自由に自分の時間に当てられる。ただし新人のころは休日に資格勉強をしないと同期と差が開いてしまうので休み中も忙しかった。そのぶん給料はいい」(営業 20代前半 男性)
「相当報酬は良い方である。業務はかなり忙しくストレス等はあるものの、仕事量に対する報酬については概ね満足」(営業 30代前半 男性)

5位:千葉銀行

千葉銀行も同率でベスト5に入った。「労働時間の満足度」が3.6と高め。「休日の満足度」も3.4で、比較的高かった。

「残業については最近かなり削減の方向性で進んでいるため、非常に働きやすい環境ではあると感じている。また休日出勤などもほとんどないため、予定は建てやすい」(代理店営業 20代前半 男性)
「福利厚生は県内中心に保養所等の宿泊施設があります。その他にもスポーツ観戦のチケットやスポーツクラブの会費割引等、多種に渡ります」(営業 20代後半 女性)

「30才前半で課長に昇格し、年収は1000万円超え」(横浜銀行)

7位:横浜銀行

「順調に行けば30才前半で課長に昇格し、年収は1,200~1,300万円までいく。メガバンクと比較すると100万円程度低い水準だが、他業種と比較すれば十分に高い」(法人営業 40代前半 男性)

8位:名古屋銀行

「1年に1度、土日含めて9連休を取得できる。営業は顧客の休みに合わせるため、お盆や正月に取得することになる」(事務管理 20代前半 男性)

9位:北陸銀行

「商品次第では、将来性を見込んで大きな融資をすることもあります。石川県では伝統的な産業があり、価値のある商品を生み出し続ける中小企業が多いので、その環境の中で法人営業をしていくことは非常にやりがいがあった」(法人営業 20代前半 男性)

10位:十六銀行

「自分が融資の案件を手掛けて結果として起業の業績が伸長した状況を見ると大変やりがいを感じた。もちろん、営業なのでノルマもありプレッシャーもあったが、取引先の成長・発展が自身の励みになった」(ルートセールス 40代後半 男性)