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DTM第18戦ホッケンハイム:2位でフィニッシュのレネ・ラストが初のDTM王座を獲得

2017年10月16日 01:22  AUTOSPORT web

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2017年のDTMチャンピオンとなったレネ・ラスト
DTMドイツツーリングカー選手権最終戦ホッケンハイムは10月14日、レース2(第18戦)の決勝レースが行われ、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が優勝。2位に入ったレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)が2017年のチャンピオンを獲得した。

 現地時間12時から行われたレース2の予選では、途中コースに破損箇所が見つかり、長いレッドフラッグが提示されることになったが、そんな予選でトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)がポールポジションを獲得。13ポイント差でチャンピオン争いの3位につけていたラストがフロントロウ2番手につけた。

 レッドフラッグの影響でその後タイムスケジュールに変更が加えられるなか、スーパーGTとのデモラン等のセレモニーを経て、現地時間15時13分に迎えたスタートでは、ポールのブロンクビストが好スタートを決めるものの、2番手のラストはやや遅れ、3番手スタートのウィットマン、4番手スタートのルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)にもかわされてしまう。

 上位陣ではウィットマンが12周に、ブロンクビストは15周目にピットへ。ただ、ピットアウト後はウィットマン、ラスト、ブロンクビストという順位に変化していく。ブロンクビストはさらにロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)に追撃され、25周目に接触。エアロパーツを破損してしまった。

 一方、ランキング首位のマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)はトップ10圏内には食い込んでくるものの中団に沈み、2位のジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)も7番手。終盤、少しずつラストの初戴冠が近づいていった。

 サーキットに夕焼けがかかり始めるころ、トップでチェッカーを受けたのはウィットマン。そして2位に入ったラストが、パルクフェルメで渾身のガッツポーズをみせチャンピオンを決めた。3位はロッケンフェラー、4位はゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)となった。

 ラストは2016年にスポット参戦でDTMに参戦し、今季が初のフル参戦。「僕の今年の最初のゴールは、ベストルーキーになることだったんだ」とラスト。

「多くを学びたかったし、常にポイントを獲得していいレースを戦いたかったんだ。シーズン前、誰が僕がタイトルを争うと思っただろうね? 最終戦前、余計なプレッシャーは全然なかったんだ。だからポイントを落とすこともなかったんだ」

「30歳になる僕に今年チャンスをくれたアウディに感謝しているし、チーム・ロズベルグは加わったその日からずっと居心地が良かったからね!」

 ドライバーズランキングではエクストロームが3点差で2位。グリーンが3位、ロッケンフェラーが4位とアウディ勢が上位を独占。ランキング5位がウィットマンという結果に。すでに第17戦でチームチャンピオンはアウディ・チーム・ロズベルグに、マニュファクチャラータイトルはアウディに決まっており、まさにアウディ一色の一年となった。