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MotoGP日本GP:中須賀、ロッシとビニャーレスが話す症状を「感じることができた」/決勝日本人コメント

2017年10月15日 22:22  AUTOSPORT web

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中須賀克行/ヤマルーブ・ヤマハ・ファクトリーレーシング
MotoGP第15戦日本GPの決勝レースが10月15日、ツインリンクもてぎで開催された。赤旗中断によるスケジュール変更やMoto3、Moto2クラスの周回数減算となった日本グランプリ。決勝レースを終えた日本人ライダーたちに話を聞いた。

■中須賀克行/ヤマルーブ・ヤマハ・ファクトリーレーシング(MotoGP決勝12位)
「朝のウォームアップを終えて仕様を少し自分の走りやすいものにしたり、ファクトリーのセッティングも参考にさせてもらいました」

「自分たちは新しいことをやっていて、ウォームアップではそれを試すことでフィーリングが良かったので、これなら決勝でもなんとかなると感じました」

「昨日まで本当に苦しんで、決勝もどうなるかと思っていたんですけど、ポイントを獲れたし、最後尾からどんどんライダーをパスしてレース自体も楽しめたので一安心。帰ってくるところに帰ってこれたかなという感じです。それだけいろいろなことをやったし、ロッシやビニャーレスが言っているコメントもより身近になったし、症状を感じることができました。これは非常に大きな収穫で、次に繋がる良いデータが取れたと思います」

「今からファクトリー勢は大ミーティングですよ。本当に(ロッシとビニャーレスを)なんとかしてあげたいと思っているからね。テストは明日一日あるので、もう少し良いバイク作って彼らが気持ちよく走れるようにしたいです」

■青山博一/エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS(MotoGP決勝18位)
「決勝レースは雨になったので、金曜、土曜とつめてきたところを活かして上位にいきたいと思っていたんですけど、どういうわけか決勝になったらまったくタイヤがグリップしませんでした。グリッドで柔らかいタイヤに変えようかと思ったんですけど、柔らかい方だとおそらくタイヤが持たないから、やめようと思いました」

「おそらく温まったらグリップするだろうなと思ったのですが、まったくグリップしないままでした。実は2周目にセカンドアンダーブリッジの中で、真横を向いてそのままコースアウトしていってしまったんです。外にいたオフィシャルにまっすぐ向かっていってしまって、オフィシャルが逃げてましたから。あれで転ばなかったのは奇跡ですよ」

「その後コースに戻って、前のグループを追いかけたのですが、離された差が大きくて追いつけずに終わってしまいました。とにかくなぜかわからないですけど、まったく(タイヤが)グリップしなくて、それはとても残念です。チームはなんとなく(その理由を)わかってるみたいですけど、仕方ないですね」

「もっといける感覚があったので、決勝でうまく結果に残せなかったのがとても悔しいですけど、今週やったことをしっかり今後のテストに繋げていきたいです。来週はジャック(・ミラー)が戻ってくると思うので、彼がホームグランプリで良いレースができるように願っています」

■野左根航汰/モンスター・ヤマハ・テック3(MotoGP決勝リタイア)
「昨日骨が折れていると診断され、今日の朝ドクターに局所麻酔という痛み止めを打ってもらって、100パーセントではないんですけど、昨日よりパフォーマンスが良くなり、これならレースを戦えると判断しました」

「レースはウォームアップよりもコンディションが悪くて、そこで自分がいち早く転倒してしまいました。転倒も、自分が守りに入ってスリップダウンに持ち込んでしまった形で悔しさは大きいです。昨日までならもう少しなんとかして、運が良ければそのまま立ち直って走れたかもしれません」

「日本GPでの3日間は本当に夢のようでした。チームみんなには申し訳ないです」

■榎戸育寛/Teluru MOTOBUM Racing Team(Moto2決勝14位)
「決勝日は朝のウォームアップが酷かったので、決勝に向けてのタイヤを作っていました。それもあってタイムが出せないというのがあったんですけど、どっちにしろウォームアップは30番手で全然ポジションを上げられなかったです」

「決勝ではスタートの一周目が勝負だと思っていました。サイティングラップがすごくペースが遅かったので、みんな相当様子見てるなと。絶対一周目は遅い気がすると感じたので、自分は1周目からプッシュしていこうと思いました」

「自分はアウト側のグリッドだったのですが、GPライダーみんなイン側に向かっていくんすよね。理由はよくわからないですけど。スタートは、ミートも決まって、みんなイン側に行こうとしたので、自分の前が開けて5列目前くらいまで見えたんですよ。これはチャンスだと思って鬼突っ込みして一気に抜きました。でもお釣り(抜き返すライダー)が来るんですけど、それもなんとかカバーできて、S字の1個目まで全部突っ込んでいましたよ。相当プッシュしたんで、1周目は相当疲れましたね」

「1周目終わってみたら25番手から10ポジション以上あげられたので、それが大きかったですね。その後は2台くらいに抜かれましたけど、かなりバトルをして終えられたので、結果的には良かった。昨日の時点ではポイントを獲れると思っていなかったので」

■水野涼/MuSASHi RTハルク・プロ(Moto2決勝24位)
「スリックタイヤは事前にテスト出来てたのですが、ウエットタイヤは物がなく、このウィークではじめて履いたので、データがない状態からのスタートでした。そのなかで金曜日のFP1、FP2ともに序盤で転倒しまって走行できずに出遅れてしまいました。最後までセッティングをつめることができず、本当に何もできなかったです。ダンロップタイヤに最後まで合わせられなかったのがすごく残念です」

「(Moto2は)すごくレベルが高いと思いますが、ライディング面から学べた部分は思っていた以上には多くはなかったです。レースの面では序盤の出方とか、レース中の抜き方は学べる部分がとてもあったので全日本に活かせると思います」

「全日本も鈴鹿で最後なので、今回の鬱憤を晴らしてチャンピオンらしい強い走りができるように頑張りたいです」