湖北省武漢市にある湖北省博物館で、先月28日から写真展「This is Africa」が開催された。「人間と動物、そして自然の相互作用を通じてアフリカの‟自然のままの生命”」をテーマにしたものだ。展示の一部の写真には「相由心生」というタイトルがつけられているが、これは中国の諺で「人の外見は心を映し出す」という意味を持つという。
しかしこれらの展示写真が、アフリカの人々を愕然とさせてしまったようだ。ナイジェリア人のエドワード・イー・デュークさん(Edward E. Duke)は、この展示会の様子を撮影した動画をSNSに公開し「この中国の博物館は、なぜ野生動物とアフリカ人の写真を並べて展示してるんだ? 彼らが途上国の貧困層だからなのか?」と怒りとも感じられるコメントを投稿した。(現在、この動画とコメントは削除されている)
中国撮影家協会の会長であるZhao Yingxinさんは「彼の写真は直観的でインパクトがあります。まるでフレームから飛び出るように‟自然のままの生命”のバイタリティーを捉えています」と話す。博物館の館長であるFang Qinさんも「通常、この博物館では人類の文化的な遺産を主に展示していますが、『This is Africa』は来館者の興味をかきたてるだけでなく、幅広い知識を提供しています。社会的・文化的により多くのことを学ぶことができる作品を展示することは我々の使命であり、今回のYuさんの作品は来館者をきっと満足させてくれるでしょう」と語った。
画像は『Shanghaiist 2017年10月12日付「Incredibly racist Chinese museum exhibit displays photos of Africans alongside animals」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)