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トム・ハンクス、セクハラ騒動のプロデューサーを痛烈批判 「権力があっても最低野郎はいる」

2017年10月15日 12:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

トム・ハンクス、映画プロデューサーのセクハラ騒動に言及
多くの人気役者を次々と起用し、ヒット作を世に出してきたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン。しかし数十年間も若い女優へのセクシャルハラスメントを繰り返してきた彼は、時として強姦にまで及ぶ鬼畜ぶりであったという。敏腕プロデューサーとして信用される一方、権力を利用して女性達の心に深い傷を残してきたワインスタインだが、彼のことをハリウッドで一番のお人好しと言われる俳優トム・ハンクスが痛烈批判。普段は品の良い彼の口から、トンデモない言葉まで飛び出した。

映画『グリーンマイル』や『ダ・ヴィンチ・コード』など数々の名作で知られる米俳優トム・ハンクスは、穏やかな性格と優しい人柄で業界内外から「あんなに良い人はいない」と言われるほどだ。彼は品の無い言葉が嫌いで、ラッパーとして活躍する息子について「自ら活動を展開していて偉い」と褒めつつも「でもラップで使うあの言葉がね…」と苦笑いしたこともあった。そんなトムが、このたびコラムニストの取材に応じ「なぜハリウッドは事実を知りながら何十年もハーヴェイ・ワインスタインを守ったのか」との質問を受け、このように答えた。

「僕は彼と一緒に仕事をしたことがないんだ。」
「でも、すごく良い質問だね。でも、(ハリウッドに限らず)どの社会にもある問題なんじゃないかな。権力のある人間はそういうことをしても許されてしまうことがある。違うかい?」
「明らかに何か起きていたんだろうね。」

またトムは偉人や著名人の名を挙げ「ウィンストン・チャーチル、イマヌエル・カント、いやオプラ・ウィンフリーだったかな。こんな風に言っていたよ。『リッチになって権力を得ると、本当の性格が前よりもっと露わになる』ってね」とコメント。さらにこう続けている。

「つまり、こういうことじゃないかな。リッチで有名で権力があっても、デブなクソ野郎じゃないとは言い切れないってことさ。」

トムはその後、自分がウッカリ使った言葉を反省し、こう述べた。

「すみません、今の‘デブ’って部分は省略して書いておいて。」
「だけど彼をクソ野郎って呼んだのは、この僕が最初じゃないだろうね。」

アンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウをはじめ、ワインスタインによるセクハラ被害を受けた女優達が次々と事実を告白している。中には性的行為を強いられた女優もいるが、何年も前に起きた出来事の場合はDNAなど証拠の収集が困難なため、法の裁きを受けさせるのは困難だという意見もある。また「セックス依存を克服すべくリハビリ治療を受ける」と言われている本人について、ある専門家はメディアにこう語っている。

「セックス依存ではなく、性的搾取者のように見受けられます。」
「彼らの多くは容姿が悪く、権力の無い人間を食いものにするんです。」

敏腕プロデューサーとして業界に君臨していた彼は「治療を経て再起を目指したい」というのが本心だろう。しかし今さら彼のもとで働くことは、役者達にとってはイメージダウンにしかつながらない。今後は自身の成功とどん底を暴露本に書く、そしてそれを映画化するなど“スキャンダルを売り物”にして報酬を得ていくともみられているようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)