WEC世界耐久選手権は10月15日(日)、第7戦富士の決勝レースが行われ、スタートから1時間が経過した時点ではポルシェLMPチームの2号車ポルシェ919ハイブリッド(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)がレースをリード。しかし、スタートから1時間18分後に視界不良でレースは赤旗が掲示されている。
連日の予報どおり、朝から冷たい小雨が降り続く富士スピードウェイ。レース開始時刻の11時00分となっても天候は回復せず、気温14度、路面温度16度のフルウエットコンディションのなか、各車がグリッドを離れていった。
天候不良のためレースはフォーメーションラップを省略したセーフティカー(SC)ランでのスタートとなり、約10分間にわたってこれが続けられていくが、レクサスコーナーから1コーナーまでがスローゾーンに指定された状態で6周目に正式なスタートが切られていく。
実質のオープニングラップから3番手スタートの8号車トヨタTS050ハイブリッドを駆るセバスチャン・ブエミが勢いのある走りをみせ、13コーナーの立ち上がりでアンドレ・ロッテラー駆る1号車ポルシェ919ハイブリッドを捉えると一気に抜き去り2番手に浮上。
また、4番手スタートとなった7号車トヨタTS050ハイブリッドの小林可夢偉もペースの上がらないロッテラーを交わして3番手に順位を上げていった。
後方ではLMP2クラスポールのヴァイヨン・レベリオン、13号車オレカが1コーナーでスピン。代わって2番手の31号車オレカを駆るブルーノ・セナがクラス首位となっている。
スタートから30分経過し、2号車ポルシェのアール・バンバーが2番手の8号車トヨタに5.2秒の差をつけて逃げていくなか、20周目にセクター1全体が黄旗区間となる。
この直後、徐々に3番手との差を詰めてきていた1号車ポルシェが7号車トヨタを射程に捉え、13コーナーからパナソニックコーナーにかけて勝負を仕掛ける。
両車がサイド・バイ・サイドで競りながら最終コーナーを立ち上がると、メインストレートで前に出たロッテラーの1号車ポルシェが3番手に浮上した。
LMP2クラスはセナがドライブする31号車オレカがクラストップをキープ。LM-GTEプロではポールからスタートしたポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSRが首位。LM-GTEアマクラスもポールシッターのクリアウォーター・レーシング、61号車フェラーリ488 GTEが澤圭太のドライブでリードしている。
しかし、スタートから52分が経過したころ、コースに霧が立ち込めてきた影響でふたたびセーフティカーが導入。そのまま周回が重ねられたが、霧が濃くなってきたため、12時18分に赤旗が掲示。現在、ホームストレート上に各車が並べられている。