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「ヒューゴ」がブランド刷新、"自己表現"キーワードにターゲット層シフト

2017年10月15日 12:04  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

発表会の様子 Image by: FASHIONSNAP
ヒューゴ ボス ジャパンが、事業戦略および2018年メンズ春夏コレクションのプレゼンテーションを都内で行った。「ヒューゴ(HUGO)」と「ボス(BOSS)」の2ラインに集約し、コンセプトや価格設定を刷新するなどブランドの再編を行なっている

 「BOSS」がスポーツ要素が強い一方で、「HUGO」は音楽や映画などカルチャーをインスピレーション源にクリエーションを行い、異なるクリエーティブディレクターを立てるなどしてブランドの2面性を打ち出している。 プレゼンテーションでは「HUGO」のクリエーティブディレクター Pieter Derowskiが登壇し、ブランド戦略について説明。これまで商品が主体だったがブランド力を推し進めていく方向にシフトし、年齢のターゲットを設定することはしないが、SNSなどを用いて自己表現する層への訴求を強化していくという。新たなブランドコンセプトを体現する人物として2018年春夏キャンペーンにはジジ&ベラ・ハディッドの弟アンウォー・ハディッド(Anwar Hadid)を起用した。また2018年春夏価格を改定し、手の届きやすいプライスに調整して新規顧客の取り込みを図る。 続いて「HUGO」シニアヘッドオブデザインのBart de Backerが、今年6月に初参加となったピッティ・イマージネ・ウオモで発表された新作コレクションを解説。画家のジャン=ミシェル・ バスキアをシーズンテーマに、グラフィックやペインティングの手法からインスピレーションを受け、ラグジュアリーなアイテムを着崩したようなスタイルを提案。ブランドのデビューの年である1993年のアーカイブを再解釈し、現代的なデザインに落とし込んだ。
 Derowskiは「HUGOブランドの刷新にあたり、9月に新ブランドコンセプトを採用した路面店を表参道ヒルズにオープンすることができた。ブランドのメッセージを認知してもらい、今後HUGOブランドのプレゼンスを高めていきたい」とコメントした。