10月13日、DTMドイツツーリングカー選手権最終戦ホッケンハイムのレース1(第17戦)が行われ、3番手スタートのジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が優勝。アウディがマニュファクチャラー、チーム、ドライバーの三冠を決めた。
13日の現地時間11時45分からスタートした予選では、ティモ・グロック(BMW M4 DTM)が1分30秒648でポールポジションを獲得。2番手にはマキシム・マルタン(BMW M4 DTM)が1分30秒685で続き、BMW勢がフロントロウを独占。2列目にはグリーン、レネ・ラスト(アウディRS5 DTM)がつけた。
スタート前には、スーパーGT500クラスのニッサンGT-RとレクサスLC500がデモランしたり、セバスチャン・ベッテルなど豪華なゲストが訪れるなど、大いに賑わいをみせた。そんななか14時48分に迎えたスタートでリードを奪ったのは、ポールポジションスタートのグロック。次いでグリーン、マルタンが続いた。
そんななか、6周目になるとトップのグロックと2番手のグリーンのバトルが激化し、7周目には接触しながらもグリーンが首位に浮上。グリーンは後続との差をどんどんと広げていった。各車はそれぞれピットインを行っていくが、それでもグリーンのペースは落ちず、レース後半に向け確実なマージンを築いていった。
終盤、激化したのは2番手争い。グロックに対して迫っていったのは、マイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)。ファイナルラップでロッケンフェラーがグロックをオーバーテイクし、トップチェッカーを受けたグリーンの後方の2位でフィニッシュ。アウディがワン・ツーでレース1を終えた。3位はグロック、4位はマルタンとBMW勢が続き、エドアルド・モルタラ(メルセデスベンツAMG C63 DTM)が5位でフィニッシュ。これがメルセデス勢の最上位となった。
「勝てて嬉しいよ! グロックとのバトルはタフだったから、リードを奪うことができて嬉しく思う。アウディスポーツ・チーム・ロズベルグのみんなが素晴らしいクルマを作ってくれたから、優勝トロフィーがふさわしいよ」とグリーン。
この結果、アウディはレース1終了時点でマニュファクチャラーチャンピオンを、アウディスポーツ・チーム・ロズベルグがチームチャンピオンを確定。また、ドライバーズ争いはこのレースで12位となったため無得点だったものの、マティアス・エクストロームが首位をキープ。グリーンが2位、レース1で6位だったレネ・ラストが3位、ロッケンフェラーが4位となり、アウディ勢の4人のみがタイトルの可能性を残しており、アウディの2004年以来となる“三冠”が確定した。