WEC世界耐久選手権は10月14日、第7戦富士6時間の公式予選が行われ、ポルシェLMPチームの2号車ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)がポールポジションを獲得した。
天候の悪化を考慮して当初の14時30分スタートからスケジュールが30分前倒しされた第7戦の予選。プロトタイプクラスに先んじて行われるLM-GTEプロ/アマクラスのセッションが14時00分から、LMP1/LMP2の走行は14時25分からという進行となり、各チームは通常のフォーマットとは異なる態勢で予選に挑むこととなった。
LMP1-Hの予選では、ウエットタイムを装着した各車が1回目のアタックを終えた時点で、ニック・タンディのドライブで1分35秒068を記録した1号車ポルシェ919ハイブリッドを先頭に、アール・バンバー駆る2号車ポルシェ、中嶋一貴の8号車トヨタTS050ハイブリッド、ホセ-マリア・ロペスの7号車トヨタTS050ハイブリッドというオーダーとなる。
ドライバー交代後はバンバーから交代したハートレーが好タイムを記録し、1号車ポルシェポルシェを上回るが、アンドレ・ロッテラーが1分35秒394をマークしてこれを逆転。
しかし、直後にハートレーが1分35秒096という全体の2番手タイムを記録して平均タイムを削ると、僚友1号車ポルシェを再逆転した。
トップの2号車ポルシェからわずか0.071秒差の総合2番手につける1号車ポルシェのロッテラーは、一度ピットに戻って再度アタックを仕掛けていく。しかし、セッション後半に雨量が増えたことに加えて、LMP2マシンに引っかかるなどしたため自己ベストならびに平均タイムの更新はならなかった。
トヨタ勢は一貴からセバスチャン・ブエミに代わった8号車トヨタTS050ハイブリッドがトップから0.195秒差の総合3番手に。セッション前半からスピードに乗れない7号車トヨタTS050ハイブリッドはホセ-マリア・ロペス、小林可夢偉ともに1分35秒台に入れることができず、総合4番手に甘んじている。
LMP2クラスは他チームがアベレージタイムで1分44秒台に入れないなか、2台揃って44秒台を揃えたヴァイヨン・レベリオンが予選ワン・ツーを達成。13号車オレカ07・ギブソンがポールポジションを獲得し、僚友の31号車オレカが2番手となった。
LM-GTEプロクラスはの両名が1分47秒台を記録したポルシェGTチームの91号車ポルシェ911 RSRがクラスポールポジションを獲得。2番手と3番手にはフォード・チップ・ガナッシ・レーシング・チームUKの67号車、66号車フォードGTがつけた。
LM-GTEアマクラスは、富士が凱旋レースともいえるクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTE(ウェン-サン・モク/澤圭太/マット・グリフィン)がクラスポールポジションを奪っている。