富士スピードウェイは10月13日に開幕したWEC世界選手権第7戦富士6時間のグランドマーシャルに、パトリック・デンプシーが就任したと発表した。
ハリウッド俳優、実業家として活動するデンプシーは2015年までデンプシー-プロトン・レーシングのチームオーナー兼ドライバーとしてWECに参戦。同年のル・マン24時間でLM-GTEアマクラスの表彰台を獲得したほか、WEC富士では自身初のクラス優勝を飾っている。
そんなデンプシーは今回、自らが代表を務めるガン治療施設、デンプシーセンターによるガン募金活動を支援する『デンプシーチャレンジ』のプロモーション活動のために来日しているが、今大会ではグランドマーシャルとして、15日(日)の決勝スタートでスタートフラッグを振る大役を務める。
また、滞在中は日本でのWEC優勝にまつわるフィルム撮影をはじめ、レース期間に開催されるイベントへの参加、チームの若手ドライバーへの指導などを行う予定だという。
さらに、デンプシーが率いるデンプシー-プロトン・レーシングは富士戦が開催される10月が『ピンクリボン財団』による乳ガンの啓発月間にあたることから、この活動への喚起、支援をする目的で同チームが使用する77号車ポルシェ911 RSRのカラーリングを変更。ブラックとアクアブルーを基調とするカラーリングからブラックとピンクを主体とするスペシャルカラーとなっている。
なお、今回の発表ではデンプシーのグランドマーシャル就任に伴い、グリーンフラッグマーシャルとしてフォーメーションラップに出ていく車両に合図を送る役目を担当することが決定していた松田次生が、各車にチェッカーフラッグを振り下ろすゴールフラッグマーシャルとなることも合わせてアナウンスされた。