10月13日に開幕したWEC世界耐久選手権第7戦富士は、15時30分から2回目のフリープラクティスが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)がトップタイムをマークした。
アンドレ・ロッテラー駆る1号車ポルシェ919ハイブリッドがベストタイムを記録した午前のフリープラクティス1回目から3時間のインターバルを置いて実施された2回目のフリープラクティス。富士スピードウェイに朝から降り続く冷たい雨は走行開始時刻となっても弱まることはなく、むしろ勢いを増して路面に浮かぶ水量を確実に増やしていた。
そんな難しいコンディションのなか、定刻通り15時30分にセッションがスタートされると、各チームは続々とマシンをコースに送り出していく。
フォード・チップ・ガナッシレーシング・チームUKの67号車フォードGT以外のマシンが周回を重ねていくなか、セッション開始から14分後の15時44分、ビタリー・ペトロフ駆るCEFCマノーTRSレーシングの25号車オレカ07・ギブソンがトヨペット100Rのアウト側でクラッシュ。これによりセッションは赤旗が提示された。
クラッシュを喫した25号車オレカはリヤセクションを大きく破損させたものの、自走でピットに戻っている。その後、コース上ではクラッシュによって崩れたタイヤバリアの修復が行われたほか、この間に強まった雨の影響でセッション再開時間がディレイ。最終的に赤旗提示から約50分後の16時35分にグリーンフラッグが振られている。
セッション再開後はタイムを記録していなかった67号車フォードを先頭に数台がコースに入り周回を重ねたが、序盤に比べて雨量が増したこともあり、ほとんどのチームがタイムを更新できず。
結局、7号車トヨタのロペスが赤旗提示前にマークした1分39秒202というタイムが走行2回目のベストタイムとなった。総合2番手には1号車ポルシェが1.321秒差の1分40秒523で続き、1分41秒台のタイムを記録した8号車トヨタが総合3番手に入った。
LMP2クラスではジャッキー・チェン・DCレーシングの38号車オレカ07・ギブソン(オリバー・ジャービス/ホー・ピン・タン/トーマス・ローレント)がクラストップに。
LM-GTEプロクラスは66号車フォードGT(ステファン・ミュッケ/オリビエ・プラ)、LM-GTEアマクラスはクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTE(ウェン-サン・モク/澤圭太/マット・グリフィン)がそれぞれ最速タイムを記録している。
なおセッション終了間際、澤の駆る61号車フェラーリがダンロップコーナー先のシケイン立ち上がりでスピンを喫したが、大きなアクシデントには至っていない。
予選日となる14日(土)は、10時30分~11時30分までフリープラクティス3回目が行われ、14時30分から公式予選が実施される。