全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は10月13日、シリーズ最終戦『第16回JAF鈴鹿グランプリ』の特別規則書を発表。このなかで、最終戦のレース2では先頭車両が10周を終えた時点からレース終了までに4本のタイヤ交換義務を課すことが記された。
国内トップフォーミュラのシリーズ最終戦として、今年も鈴鹿サーキットで行われる第16回JAF鈴鹿グランプリ。今年も例年同様に2レース制が採用され、レース1は19周、レース2は36周で争われる。
この2レースのうち、距離の長いレース2に関して、タイヤ交換義務が課されるが、今年はタイヤ交換が可能な周回についても規定された。
JRPが発表した特別規則書の第28条“タイヤ交換義務”の4項には「タイヤ交換作業は、先頭車両が10周回終了した時点(コントロールラインを通過した時点)からレースが終了する迄に完了していなければならない」と記載されている。
昨年の最終戦レース2では、混乱を避けるべく、1周目で5台がピットインしタイヤ交換義務を果たしたほか、3周目までにさらに3台がピットインする場面があったが、今年はこの戦略を取ることは不可能となる。
従来の形ではチームごとにさまざまな戦略を採用できた一方で、見た目上のトップと実質的なトップが異なる場合もあり、観戦する側がレース展開を追いにくいという側面もあった。
今回、10周を終えるまでタイヤ交換を行えないと規定されたことで、各チームのピットインが重なる可能性もあり、チームのピット作業がこれまで以上に重要な要素となってきそうだ。
スーパーフォーミュラ最終戦は10月21~22日に開催される。