WEC世界耐久選手権は10月13日、富士スピードウェイで第7戦のフリープラクティス1回目が行われ、1号車ポルシェ919ハイブリッド(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)がトップタイムを記録した。
第85回ル・マン24時間の激闘から4カ月、ついにWECが日本に帰ってきた。2度のプラクティスが行われる13日(金)は朝から雨が降り、冬のような寒さを感じるコンディションのなか、定刻の11時から90分間のフリープラクティス1回目がスタートした。
この週末を通して雨予報が出ていることもあり、セッションスタートとともに各車とも続々とコースインし、マシンや路面、サーキットの感触を確かめていく。
セッション開始から40分を過ぎた時点でのトップタイムは2号車ポルシェ(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)の1分37秒339。2番手に1号車ポルシェ、3番手に7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が続く。
11時44分過ぎ、1コーナー方向に濃い霧が広がり始めた影響か、セッションにはフルコースイエローが導入されたが、4分後にはグリーンフラッグが振られ、セッションは再開された。その直後には、2号車ポルシェが1コーナーでオーバーランする場面があったものの、クラッシュには至らず。すぐにコースへ復帰している。
セッションはその後も混乱はなく順調に推移。雨も小康状態となり、セッション残り30分を切ったところでロッテラー操る1号車ポルシェが1分35秒257のファステストラップを記録してみせた。
残り15分を切ったタイミングで1コーナーにデブリが落ちたため、セッション2度目のフルコースイエロー。マーシャルが回収を行い、12時19分にセッション再開となった。その後はホームストレートを中心に霧が濃くなったこともあり、大きくタイムアップを果たすマシンはなく、ポルシェ勢のワン・ツーでセッションはチェッカーを迎えている。
LMP2クラスはジャッキー・チェン・DCレーシングの37号車オレカ07・ギブソンがトップにつけたほか、LM-GTEプロクラスはポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRが、LM-GTEアマクラスはスピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GTEがトップだった。
WEC第7戦富士はこの後、15時30分から90分間のフリープラクティス2回目が行われる。