トップへ

バンドじゃないもん!、5周年記念フリーライブで全力パフォーマンス 5555枚限定の新曲も初披露

2017年10月12日 15:42  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 バンドじゃないもん!が、10月11日に5周年を記念したフリーライブ『バンもん!5周年だョ!全員集合~ご新規さんいらっしゃい!~』を代々木公園野外ステージにて開催した。この日はメンバーの鈴姫みさこの誕生日かつ、当日まで詳細が明かされなかった5555枚限定シングルの発売日だったこともあり、開演前から会場に集まった約2000人の観客は大きな盛り上がりを見せていた。


(関連:バンドじゃないもん!がまた一つ叶えた夢 “バンもん!ワールド”全開の新木場コースト公演レポート


 観客を煽るような「青春カラダダダッシュ!」からライブはスタート。みさこの力強いドラムと望月みゆの艶っぽいベース、甘夏ゆずのポップなキーボードの音色がエッセンスとなり、早くも会場の熱量が高まった。続く「君の笑顔で世界がやばい」では客席のコールとともに、ステージ上のメンバーも一気にテンションを上げていく。


 MCでは恒例の自己紹介を終えると、恋汐りんごがこの日が“おめでたい日”であることに触れ、「5周年記念のライブだから、みんなが楽しめるライブを」と意気込んだ。そして「真似して踊れる曲」(ゆず)として歌われた「君はヒーロー」へ。BPMの変化も面白い「しゅっとこどっこい」では、<リラックス体操>で客席の一体感が増していき、“王道アイドルソング”といった印象の「METAMORISER」ではキュートなペアダンスの披露も。同曲のポジティブな歌詞からはさらに前に進もうというグループの気概を感じた。


 そして「私たちの気持ち、受け取ってください」(ゆず)とライブ定番曲「ショコラ・ラブ」を披露。誕生日を迎えたみさこの担当カラー・ピンクのサイリウムが照らされるサプライズ演出で、祝福ムードに包まれた。そんな中歌われる<とろけちゃうかも知れないほど 大好き>とストレートに愛情を伝える歌詞は、メンバーからファンにむけられた言葉のようにも聞こえてくる。続いてそれまでの雰囲気とは一転し、しっとりと歌い上げるような「ピンヒール」へ。メンバーそれぞれの個性豊かなボーカルが魅力的だったが、特に望月みゆの声量には驚かされた。


 バンもん!らしく、サビにギュッと言葉が詰まった「キメマスター!」を終え、最後は「この曲はバンもん!の曲ではありません。あなたの曲です」(みさこ)と、この日発売の新曲「Q.人生それでいいのかい」をパフォーマンス。みさこが作詞を手がけた同楽曲は、あらゆる人生を肯定しながら<好きなこと好きって言えないまま/死んでいくなんて許さないよ>と力強く歌うメッセージソングだ。ロックサウンドに仕上がりながらもメロディは非常にキャッチーで、この日が初披露だったにも関わらず、観客のシンガロングはぴたりと揃っていた。


 アンコールでは現在の6人体制になって初めて作られた「ツナガル!カナデル!MUSIC」を歌唱。客席のコールと一体になることで、より魅力が増す楽曲だ。<キミとずっと踊りたいの>と歌う同曲には、5周年を迎えたグループからファンへの温かい思いが込められているようだった。


 約1時間で10曲を歌った、フルパワーなフリーライブ。今後もバンドじゃないもん!はホールツアー、ミニアルバム発売、と今後も様々な活動が控えている。5周年を迎えた彼女たちは、これからもファンとともに走り続けるだろう。(村上夏菜)