ニッサンUKは10月11日、ゲーム用コントローラーでの操作を可能にしたニッサンGT-Rがシルバーストンを走行する『Nissan GT-R /C - the ultimate remote-control car for gamers』をYouTubeで公開した。
この動画はプレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』が10月18日に発売されることを記念して制作されたもの。
動画のために、イギリスのJLBデザインがV6エンジンを搭載した2011年型GT-Rを改良。プレイステーション4用のコントローラーであるデュアルショック4ですべての操作ができるよう改造された。
ステアリングやトランスミッション、ブレーキペダルやアクセルペダルには、ドライバーに代わって操作を行うロボットが取り付けられたほか、ラゲッジスペースには操作を伝達する6台のコンピュータが搭載され、“ラジコン”化されている。
GT-R/Cと名付けられたマシンを走らせたのは、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権でおなじみのヤン・マーデンボローだ。
レースファンにはおなじみだが、マーデンボローはニッサンとグランツーリスモが共同で行う『GTアカデミー』の卒業生で、ゲームの世界からモータースポーツへ飛び込んだドライバー。この企画にはうってつけの存在と言える。
マーデンボローは、ヘリコプターに乗り込み、マシンに取り付けられた各種センサーのデータも確認しながら上空からマシンを操作。平均時速122キロで1分17秒47のベストラップを刻んでいる。
「人生で1度しか味わえない貴重な経験だった。GT-R/Cは僕が生きてきゲームの世界と現実のモータースポーツをひとつにしてくれたんだ。それも想像もしなかったようなやり方でね」とマーデンボロー。
「コントローラーでマシンを操っていても、想像以上のレスポンスだった。JLBデザインはプロジェクト実現のために、素晴らしい仕事をしてくれたよ」
「ステアリングとアクセル、ブレーキなどが高い精度で一体化されていたから、コーナーやストレート区間で自信を持って操作できた。ヘリコプターに乗りながら、時速131マイルでシルバーストンを走るラジコンGT-Rを操るなんて、一生忘れられない経験だよ」
無人でシルバーストンを疾走するGT-R/Cや、子どものような笑みをみせるマーデンボローの姿はファンならずとも必見。リアルとバーチャルが融合した姿を、その目でご確認いただきたい。