トップへ

スーパーFJ:Le beausset Motorsports 2017年ドリームカップ レースレポート

2017年10月11日 10:32  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ドリームカップで2位となった小倉祥太(Le beausset Motorsports)
小倉、初めての鈴鹿で2位表彰台!!
地元の強敵を相手に速さを見せる

S-FJDream Cup
10月7日(土)~8日(日)
鈴鹿サーキット5.807km

 ル・ボーセモータースポーツが挑むカテゴリーのひとつ、スーパーFJの鈴鹿ドリームカップが、10月7日(土)~8(日)に鈴鹿サーキット(三重県)にて開催され、小倉祥太が出場した。
 
 これまで、もてぎシリーズに参戦してきたが、4戦全てをポール・トゥ・ウインでシリーズチャンピオンを獲得した小倉。他のサーキットでの経験値を上げるべく、今回はF1鈴鹿グランプリの前座に組み込まれたS-FJドリームカップにエントリー。
 
 鈴鹿はハイスピードでコーナリングしていく高速のテクニカルコース、今までとはまた違うドライビングが求められる。また、エントリー台数も27台と今まで経験したことのない多さのうえ、大観衆の中で争う今大会で、鈴鹿を走り込んでいるライバルたちに引けを取らないレースが期待された。

予選
10月7日(土)
天候/曇り
コース状況/ウエット~ドライ

 このレースウィークの練習走行は金曜日の30分のみ。しかし、この日の鈴鹿はあいにくの雨模様。雨脚は昼過ぎから強くなり、S-FJのフリー走行も雨脚が強い中行われたが、30分の内に赤旗が二回掲示され、二回目の赤旗時にはそのままセッションが打ち切りとなってしまい、計測できたのは1周のみ。ほとんど走ることができずセッションを終えた。
 
 土曜日は小雨となり、10時30分からの予選の直前には止んだが、全車ウエットタイヤを選択。26台の出走の中で、クリアを取れるよう小倉は先頭でコースイン。この予選も赤旗の繰り返しとなり、合計二回の赤旗が出たが、二回目の赤旗再開後の残り時間8分でライバル共々アタックしていく展開となった。
 
 路面が乾いていく中で、7周目に小倉は2分21秒842を記録し、もう一周アタックを試みたが、前車がスローダウンしたためタイムロスしてしまい、このタイムがベストとなる。しかし、スリックタイヤに履き替えたライバルが21秒624を記録。小倉はトップにわずか0.2秒届かず、惜しくも2番手で予選を終えた。
 
 しかし、同じウエットタイヤの3番手とは2秒の差を築き、初めての鈴鹿で地元のライバルたちも多く出場する中、小倉は充分な速さを見せつけた。

決勝
10月8日(日)
天候/晴れ
コース状況/ドライ

 決勝は、朝から快晴となり予定通り10時から決勝を迎えた。大観衆が見守るなか、メインストレートの最前列にマシンを並べ、8周先のゴールへ向け集中を高める。肝心のスタートで小倉は、ホイールスピンが多くオープニングラップで5番手となるが、2周目のデグナーでトップがスピンしたことにより4番手に上がり、続く130Rの進入で前車をインからパスし表彰台圏内の3番手まで返り咲く。
 
 3周目のスプーンでは、前を走る2台が接触し戦列を離れたため、小倉はトップに浮上。しかし、小倉は3周目にタイヤを痛めてしまい、ヘアピンとシケインでタイヤがロックしてしまうようになり、思うようなペースで走れず、2周目でスピンを喫したライバルが徐々に追い上げてくる。
 
 コースの前半は小倉が速く、差を開くが、ヘアピンから後半はそのライバルが速く、徐々に差を詰められて行く。そして6周目に、小倉は2番手に後退するが、残り2周で逆転を目指しテールツーノーズで食らいつくも、あと一歩足りずチェッカーとなった。
 
 初めての鈴鹿で2位表彰台を獲得し、予選を通しても小倉は速さを見せた。次戦は、同じく鈴鹿での日本一決定戦。表彰台の頂点を目指す。

コメント
チーム監督 坪松唯夫
「金曜日の練習走行は雨のなか赤旗の連続で1周の計測しか出来なかったが、路面が徐々に乾いていく難しいコンディションの予選で、同じウエットタイヤを履く3番手以降のドライバーに2秒の大差つけられたことは、小倉にとって大きな自信となったことだろう」

「今回、唯一の心配事と言えば鈴鹿特有の下り坂でのスタートだったが、出遅れても直ぐに落ち着きを取り戻し、大観衆の前で表彰台に立てたことは次に繋がる良い経験になったと思う」

小倉祥太
「予選は、直前まで小雨が降っていて後半どんどん路面が良くなることが予想されたので、前半はタイヤをいたわりつつ、後半どれだけタイムを出せるかを狙っていました。2回の赤旗がありましたが、今回は集中力を切らさず、タイムを出すことだけ考えていたので1番手には一歩届きませんでしたが上手く行きました」

「決勝に関して、スタートはホイールスピンが多すぎて上手く前に進めず、抜かれてしまいました。また、その後ももっと抜かれないように出来たのではないかと反省しています。展開に助けられた面もありましたし、1番手に対して自分の速さが足りなかったと悔しく思います。甘くないとは思っていましたが、新しい環境やライバルと戦えて逆にモチベーションがあがりました。次回の日本一は勝てるように頑張ります」