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MotoGP日本GPを前にマルケス、ペドロサ、中上がいよいよ来日。週末に向けファンミーティングに登場

2017年10月10日 22:32  AUTOSPORT web

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日本グランプリファンミーティングに登場したダニ・ペドロサ’(左)、マルク・マルケス(中)、中上貴晶(右)
今週末開催されるMotoGP日本GPを前に、ホンダが『日本グランプリファンミーティング』を10月10日にウエルカムプラザ青山で開催。レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサとイデミツ・ホンダ・チーム・アジアの中上貴晶が登場し、ファンの前で日本GPに対する意気込みを語った。

 このイベントは10月13~15日にツインリンクもてぎで開催されるMotoGP第15戦日本GPに向けたファンミーティングで、平日昼間にも関わらず、多くのホンダファン、ロードレースファンが駆け付けた。

 まず最初にMotoGP参戦ライダーであるマルケスとペドロサが登場し、トークショーを実施。ふたりは前半戦を振り返り、日本GPへの意気込みを語った。

 現在ポイントリーダーのマルケスは「今シーズンの最初はとても苦戦したし、バイクのセッティングでも妥協しなければいけない部分もあったんだ。だけど夏以降は調子が上がり、バイクのフィーリングも良く、マシンにも楽しく乗れるようになった。後半戦もこの調子で戦いたいと思う」とシーズンを振り返る。

 第4戦スペインGPで今季初優勝し、8度の表彰台を獲得しているペドロサは「ここまで良いレースをすることができていると思う。表彰台に何回か登ることができたし、優勝もすることができた。もちろんタイヤやバイクの調子によって難しいところもあるけど、全体的にはポジティブだよ」

 日本GPの開催地ツインリンクもてぎで注目してほしいポイントを聞かれると、マルケスは「もっともエキサイティングに感じるのがバックストレートのあたりだ。そこでの頑張りが、レースの勝敗を決めるし、とても難しいんだよ。そこで見てほしいかな」と語り、ペドロサは「僕もマルクと同じで、バックストレートのあたりだ。そこがいちばんファンに近づいて走れるところだし、良い場所だと思う。それと、僕はトンネル(セカンドアンダーブリッジ)も好きなんだ。トンネルに入って、そのなかの爆音はすごいし、光のある方向に走っていくのがとても好きだね」と語った。

 最後にふたりは日本GPへの意気込みをこう語る。

「今回どんなレベルの戦いになるかわからないけど、もてぎは何度か優勝した思い出が多くあるんだ。決勝レースに向け、金曜日から競争力をつけ、勝てるように頑張るよ」とマルケス。

 もてぎ最多勝利数の記録を持つペドロサは「もてぎはホームグランプリのひとつのように感じている。走ることがうれしいし、ファンと交流することも楽しみだ。決勝レースは、集中して頑張りたいと思う」と意気込んだ。

 ちなみに、日本で行きたい場所を聞かれると、ペドロサは「時間があれば日本の田舎の方にも行ってみたいね」とコメント。マルケスは「六本木だよ(笑)」と笑顔を見せた。

 マルケスとペドロサのトーク後には、2018年シーズンにMotoGPクラスへ昇格が決定している中上貴晶が登場。ファンの大きな拍手で迎えられた。

 トークショーではMotoGP昇格発表後の第12戦イギリスGPでの優勝について振り返る。

「イギリスGPの前にもてぎでMotoGP昇格を発表して、その後すぐの移動だったのでバタバタでしたね」と中上。

「イギリスGPの前やレースウイーク中は、各国のインタビュー取材がものすごく多かったです。イギリスGPは本当に注目されているなと感じましたし、自分としても、MotoGPライダーになるというスポットライトを当てられた1戦だったので、キーポイントだと思っていました」

「プレッシャーはすごくありましたが、勝たなければいけないという気持ちから、とにかく1戦1戦勝つという気持ちになって焦りがなくなった感じがします。気持ちの面で変わったのかなと思いますね」

 日本GPでの日本人優勝は2006年の青山博一が最後となる。中上は母国レースに対し、「日本GPは勝つしかないです。昨年は(表彰台まで)あと一歩届かなかったですし、今シーズンは1勝しかできていないので、Moto2最後のもてぎでは優勝しか狙っていないです」と強く意気込んだ。

 イベントの最後にはマルケス、ペドロサが再び登場。3名で会場に集まったファンによるフォトセッションが行われ、一年に一度、日本で開催される世界選手権への期待感を大いに高めるイベントとなった。