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DTM最終戦ホッケンハイムでのGT500デモランドライバーはクインタレッリ&コバライネンに決定

2017年10月10日 19:42  AUTOSPORT web

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DTM最終戦ホッケンハイムでデモランするロニー・クインタレッリ
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは10月10日、10月14~15日にドイツのホッケンハイムで行われるDTMドイツツーリングカー選手権でデモランするGT500車両のドライバーについて、ニッサンGT-Rがロニー・クインタレッリ、レクサスLC500はヘイキ・コバライネンが担当すると発表した。

 スーパーGT500クラスとDTMは、これまで『クラス1』と呼ばれる車両規定の統一化を目指し交渉を進めており、今回ホッケンハイムで行われるデモランは、スーパーGT500クラスの参戦車両のうち、FR車であるニッサンGT-RニスモGT500(16年MOTUL AUTECH GT-R)とレクサスLC500(2017年開発車両093号車)が走行することが決まっていた。

 その2台のドライバーについては、これまでまだ発表はされていなかったが、GT-Rは四度のチャンピオンであるロニー・クインタレッリが、LC500は2016年チャンピオンで、元F1ドライバーであるコバライネンがドライブすることになった。クインタレッリもコバライネンもヨーロッパでは非常に知名度が高く、インパクトを残すことができそうだ。

■「スーパーGTの素晴らしさをヨーロッパにみせたい」
「スーパーGTの車両でDTM最終戦のホッケンハイムをデモランできるだなんて、とてもいい機会だと思うよ! スーパーGTがどういうものなのか紹介するにあたって、ヨーロッパのDTMファンの目の前で車両をお披露目するのはいいやり方だと思う。デモランするのを本当に楽しみにしているよ」とコバライネンはSUPERGT.netに語った。

「F1から離れて日本でのレース活動を主にしてからというもの、ヨーロッパのサーキットを走るのは初めてになるんだ。向こうにはたくさん友だちもいるし、ファンもいるので、彼らの前で走れるのはうれしいことだ。それもスーパーGTのチャンピオンとしてだからね!」

 また、クインタレッリも「今回の話を最初に聞いた時は、僕自身がどうこうというよりも、まず僕がニッサンの代表として昨年のマシンをドライブできることは非常に光栄だし、ニスモのクルマがヨーロッパのサーキットを走るなんて夢のようですごく嬉しい」と語った。

「僕をはじめヨーロッパ出身のドライバーたちで『スーパーGTは本当に素晴らしいんだよ』とずっと言い続けてきたんだけど、なかなか理解してもらえずにいたんだ。レースだけでなく、スーパーGT、日本の自動車メーカーが素晴らしいクルマを作れるんだということを、デモランをとおしてヨーロッパの自動車メーカーに見せたい」

■「お互いの発展のためにも協力を」
 今回のデモランについて、トヨタGR統括部の高橋敬三主査は「今回、ホッケンハイムでDTMとGTAの代表が集まって、意思の確認をするというのが今回の目的のメインになります。そのなかでデモランの話になりまして、レクサスとしても承諾しました」とオートスポーツwebの取材に語っている。

「レクサスがDTMで走るという意味合いではなくて、まずは『早くクラス1規則の統一を目指しましょう』という意思の表れとして、我々のクルマをドイツで走らせることになります。逆にDTMのクルマをスーパーGT最終戦に持ってくるので、このようにお互いの交流をもっと増やしていって、前から話が出ているように、DTMとスーパーGTで統一戦みたいなものをやりたいですよね」

 また、ニスモの鈴木豊監督は「我々は2016年車両での参加になりますが、デモランでも、(DTM最終戦の)フリー走行などでの混走も、どちらでもいける準備をしていました。DTM側もメルセデスが来年いっぱいで撤退することになって、当然、お客様にPRできる場になるでのあれば、最大限できることはしたいと思っています」という。

「スーパーGT最終戦もてぎにもDTM側は車両を持ってきてくれるようですし、お互いの発展のためにもできる範囲で協力していきたいと思っています」