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黒沢清『散歩する侵略者』スピンオフが劇場公開、夏帆、染谷将太ら出演

2017年10月10日 19:41  CINRA.NET

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『予兆 散歩する侵略者 劇場版』キービジュアル ©2017「散歩する侵略者」スピンオフ プロジェクト パートナーズ
映画『予兆 散歩する侵略者 劇場版』が11月11日から東京・新宿ピカデリーほかで公開される。

黒沢清監督の映画『散歩する侵略者』のスピンオフドラマとして現在WOWOWで放送中の『予兆 散歩する侵略者』。映画のアナザーストーリーを、新たな設定とキャストで描いた作品となり、夫の辰雄が務める病院の新任の外科医・真壁司郎から「地球を侵略しに来た」と告げられた主人公の山際悦子が、自身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始める、というあらすじだ。その劇場版となる『予兆 散歩する侵略者 劇場版』は、ドラマ版の映像に変更を加えてドルビーデジタル5.1chで上映される。

テレビ版と同様にメガホンを取ったのは黒沢清、脚本は黒沢と高橋洋が務めた。キャストには夏帆、染谷将太、東出昌大らが名を連ねている。劇場公開の発表にあわせて、予告編とポスタービジュアルが公開。

黒沢清監督は「壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます」、また脚本を手掛けた高橋洋は「黒沢監督と組むのは久々だけど、二人が出会えば、怖い映画を作ろうってことになるのです。ただ怖いことが起こる映画じゃないんです。二人が目指しているのは、観客が見てゆくうちに、え、これヤバい……って気づくような怖さです」とコメントしている。

■黒沢清監督のコメント
ほぼ三人だけのキャストで、侵略の予兆というテーマに挑みました。ごく身近な人間が、家庭や職場が、世界全体がゆっくりと確実に変貌していきます。やがて誰もいなくなった街の中で、夏帆さん演じる主人公は何と直面し、どのような決意を持って先に進んでいくのでしょうか。壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます。

■高橋洋のコメント
黒沢監督と組むのは久々だけど、二人が出会えば、怖い映画を作ろうってことになるのです。ただ怖いことが起こる映画じゃないんです。二人が目指しているのは、観客が見てゆくうちに、え、これヤバい……って気づくような怖さです。前川さんの原作には『ボディ・スナッチャー』の“替え玉妄想”に匹敵するようなヤバいアイデアがありました。だから「侵略SF恐怖映画」が生まれるのは必然なんです。