F1日本GPでは、またもフェラーリにとって厳しい結果となり、誰もがセルジオ・マルキオンネ会長の叱責を予測していたが、彼は傷に塩を塗るような言動はしなかった。
セバスチャン・ベッテルは日本GPを4周でリタイアしており、今季のタイトル獲得の可能性はかなり低くなってしまった。しかしながらマルキオンネは戦い続けることを誓っている。
「今シーズンはまだ失われてはおらず、戦うべきレースが残っている。私は悪運のことについては話さない。そんなものは信じていない」と、フェラーリ70周年の記念イベントでニューヨーク証券取引所を訪れたマルキオンネは語った。
「重要なのはくじけず、これまでに得てきた自信を失わないことだ」
「私はチームの仕事ぶりに満足しているし、これからの4戦でメルセデスとの差をなくすことができるだろうという大きな自信を持っている」
「マシンは大きく改善されているのだし、まだ追いつく時間はある。フェラーリはメルセデスと同等か、そうでなければ彼らよりも優れている。諦めるわけにはいかないのだ」
マルキオンネはまた、日曜日の決勝スタート時のベッテルのエンジントラブルは、「59ユーロ(約7,800円)のスパークプラグが数百万ユーロのマシンに影響を及ぼした」ためだとしている。
「これは我々が長期にわたって無視してきたと思われるトラブルだ。なぜならこれまではそれほど重大性がなかったからだが、今となっては少なくとも3回、パフォーマンスに壊滅的な影響を及ぼすところを目にしてきた。我々はこれに対処する」とマルキオンネは語った。
日本GPで優勝したハミルトンは、直近の5戦で4勝をあげている。これによってベッテルはドライバーズ選手において、首位のハミルトンに59ポイントもの差をつけられる結果となった。