F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねる連載企画。今回は突如、F1日本GP観戦にやってきたデヴィ夫人だ。
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今年も日本GPには、多くの著名人が訪れていたが、その中でも一際目立っていた人物といえば、デヴィ夫人だろう。
デヴィ夫人は日本生まれだが、インドネシアのスカルノ元大統領と結婚し、現在はインドネシア国籍。だが、いまでは日本の多くのテレビで活躍し、デヴィ夫人としてお茶の間の人気者となっている。
そのデヴィ夫人が、鈴鹿サーキットを訪れたのは、日曜日の朝だった。マクラーレンのホスピタリティハウスで、あるレース関係者のインタビュー待ちをしていると、室内が突然、ざわめき出したのである。振り返ると、真っ赤なスーツに身を包んだデヴィ夫人だった。
デヴィ夫人を出迎えたのは、ジェンソン・バトン。デヴィ夫人はバトンとの写真撮影を終えると、すぐにホスピタリティハウスを後にした。
帰り際に、「私も一緒に写真をお願いします」とお願いすると、嫌な顔一つせずに撮影に応じてくれた。隣に並んでくれたデヴィ夫人に「いつも、テレビで拝見しています。イッテQ、頑張ってください」と言うと、デヴィ夫人は「ウフフフフフッ」と笑っていた。
その後、デヴィ夫人をパドックで見たものは、ほとんどおらず、デヴィ夫人が誰の招待で鈴鹿を訪れ、何の目的で日本GPを観戦したのかも不明である。
しかし、その場でデヴィ夫人を見た者は、口々に「美しい」、「エレガント」を連発していた。デヴィ夫人、これからもF1をよろしくお願いします。