終盤のガス欠症状で表彰台を逃すも健闘して4位
スタート直前の雨はレインタイヤを選ぶべき雨だったが、風上の向こうには青空が見えていた。週末は雨が降る時に暗雲が立ち込めていたが、今日の雨は薄雲でも雨が降っていたので、戦略を立てるのには非常に難しいコンディションだった。
スタートドライバーの高木真一選手はセーフティカースタートの後、2つポジションを落としてしまう。しかし、どのような展開になるか予想出来なかったので、高木はなるべくタイヤに負担をかけずに徐々にペースを上げていく事を考えていた。
10周を過ぎた辺りから路面が乾き始め、ドライタイヤに履き替えるチームが増えてきた。高木のペースはドライタイヤを履いている車のラップタイムと遜色無かったので、ペースが落ちるまで引っ張る作戦をとった。
高木は14周目に一時3番手までポジションを上げるものの、ラップタイムが徐々に落ち始めたので、20周目にピットインし、ショーン・ウォーキンショー選手に交代した。
ショーンは13番手でコースに復帰し、全体の中でも速いペースで周回を重ねた。42周目には4番手までポジションを回復し、3番手の車の背後まで迫ってきた。ショーンはストレートスピードに勝る前車を果敢に攻めて抜きにかかるが、終盤はガス欠症状が出てしまい4番手でレースを終え貴重なポイントを獲得した。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「ガス欠症状がでなければ表彰台に登れたかもね。ペースが良かっただけに残念。しかし、この勢いをキープして最終戦では勝ちたいね」
安藤博之エンジニアのコメント
「車はドライでもウェットでもバランスが良かったので、どちらにも対応出来る準備はしていました。序盤の雨で高木さんが目一杯引っ張ってショーンに替わる作戦を考えていましたが、雨が止んでからはドライタイヤのペースが速かったので、その辺の作戦変更が難しかったです」
「ショーンのペースは非常に速かったですが、表彰台を逃してしまったので、帰ってから再度データを見直して最終戦に向けて準備をしたいです」
高木真一選手のコメント
「難しいコンディションだったので、タイヤ交換のタイミングは非常に難しかったですが、ミニマムの周回数で交代する事で周りの流れも見やすくなるので、ミニマムの周回数でピットインしました」
「ピットインまでは良い戦略だったと思っていましたし、ショーンも良いペースだったので表彰台は登れると思っていましたが、3番手の車を攻略するところまでいけませんでしたね。ショーンのペースが良かっただけに悔しい結果になってしまいましたが、最終戦は何とか優勝して今シーズンを終えたいです」
ショーン・ウォーキンショー選手のコメント
「僕たちにはスピードがあったけど、ストレートスピードでは順位を争っていた車に負けていたね。何度か抜けそうなところがあったけど難しかった。でもポイントを獲得出来たし、我々の車はとてもバランスが良いので、最終戦も諦めずにプッシュします」